仕事のなかの曖昧な不安: 揺れる若年の現在 (中公文庫 け 2-1)

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  • 中央公論新社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122045057

感想・レビュー・書評

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  • 何が原因なのか、一対何がどうなるのかよくわからない。それが本当の不安である。
    曖昧な不安とはそういうものである。
    大切なのは常に明確な形で仕事が一人ひとりに位置付られていることである。自分の就きたい仕事に就けるよう能力が足りないならば能力を政調させ得る機会があることだ。
    頑張ることをやめる。忙しいという言葉をやめる。
    運のよさそうな人、愛嬌のある人になる。
    仕事について深く考えず、とにかく頑張るというのをやめてみる。
    夢を持つことよりも、もっと大事なのは自分で自分のボスになるという意志をはっきりと持つこと。
    夢なんか持たなくてもいい。夢を持つだけではむしろいけない。

  • 言われてみればリアルには感じられない格差社会。
    非常に面白い内容だった。

    自分自身も結構がんばって働いてるつもりだけど、統計によると週60時間以上働いている人口は「若干」増えているそうだ。
    週60時間ということは、土日完全休み、一日朝8時から夜9時まで。昼休みをきっちり1時間とった場合。
    でも、こういう人口が若干しか増えていないという統計にはさすがにちょっと驚いた。

    作者の言う「夢を持て。でもがんばるな」というメッセージ。今、もっとも世の中で足りない且つ必要な感覚だろうな。

  • 【目的】

    【引用】

    【感じたこと】

    【学んだこと】
    「弱い紐帯」(ウィークタイズ)
    ゆるやかな信頼関係でつながる広い人間。

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著者プロフィール

1964年生まれ。88年、東京大学経済学部卒業。ハーバード大、オックスフォード大各客員研究員、学習院大学教授等を経て現職。博士(経済学)。
主著
 『仕事のなかの曖昧な不安』(中央公論新社、2001年、日経・経済図書文
 化賞、サントリー学芸賞)
 『ジョブ・クリエイション』(日本経済新聞社、2004年、エコノミスト
 賞、労働関係図書優秀賞)
 『孤立無業』(日本経済新聞出版社、2013年)
 『危機と雇用』(岩波書店、2015年、沖永賞)
 『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』(慶應義塾大学出版会、
 2017年、編著)
 ほか多数。

「2022年 『仕事から見た「2020 年」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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