卍 (中公文庫 た 30-53)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047662

感想・レビュー・書評

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  • これさー、90年前の作品だよね?ってくらい、面白かった。
    谷崎潤一郎のこういう話、めちゃくちゃ面白いよね。痴人の愛的な感じでよかった。

    ただ、あまりにも倒錯的、悪魔主義的だなと思うので、私は痴人の愛の方が好きだな

    光子×園子、光子×孝太郎…
    最後に服薬自殺を3人で図って、生き残ったのは園子なんだけど、園子が「自分だけ生き残ったのが悔しくて」って言ってたけど、それが光子の策略なのではと思うみたいなことで、死してなお、光子は園子の心を縛り続けるのか、と……すごい女だな。園子・孝太郎夫妻に薬を飲ませて続けたりとか……

    こんな女、現実にいたらめちゃくちゃ怖いよね

  • 最初は読みにくいと思ったが、ぐいぐいと引き込まれた。最後は壮絶。序文はもともと標準語だったらしいけど、関西弁に直したとかで。

  • 『卍』の発表を聞く機会があって、急ぎで読了。
    ひさびさの谷崎。
    さすがにおもしろかった。
    発表も良かったです。
    園子の語り形式だけれど、それを聞いている「先生」の位置を問うた発表で、目を開かれる思いでした。

  • もう一度読まねばならないような、気がします。

著者プロフィール

1886年7月24日~1965年7月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師  谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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