哲学ノート (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2010年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784122053090

作品紹介・あらすじ

伝統とは? 知性とは? 天才とは何者か? 指導者はどうあるべきか? 戦時下、ヒューマニズムを追求した孤高の哲学者の叫びが甦る。〈解説〉長山靖生

みんなの感想まとめ

哲学的テーマが多岐にわたる本作は、著者の独自の視点から人間、倫理、歴史、そしてイデオロギーについて深く掘り下げています。特に、著者の指導者論や危機意識の考察は、当時のファシズムと現代の状況を照らし合わ...

感想・レビュー・書評

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  • 【本の内容】
    私のノートであるこの本が諸君にもノートとして何等か役立ち得るならば仕合である。

    このような序で始まり、伝統や新しい知性を根本から考え、「天才」や「指導者」についても探求、さらに倫理や批評の精神を思索する。

    戦時下にあらゆる勢力から疎まれつつも、ヒューマニズムを追求した孤高の哲学者の叫びが時空を超えて甦る。

    [ 目次 ]
    新しき知性
    伝統論
    天才論
    指導者論
    道徳の理念
    倫理と人間
    時務の論理
    批評の生理と病理
    レトリックの精神
    イデオロギーとパトロギー
    歴史的意識と神話的意識
    危機意識の哲学的解明
    世界観構成の理論

    [ POP ]
    〈今日の弊害も真の指導者でない者が指導者を気取るところに生じている〉。

    哲学者・三木清が本書で、こう喝破したのは、日本が無謀な戦争に突入した昭和16年。

    よくぞ、言ったと思う。

    この指導者論は、普天間問題などで揺れる現代でも有効だが、戦時下での発言は勇気がいることだった。

    「大和魂」が叫ばれ、伝統回帰が進む中で、こんな発言もする。

    〈或る時代には全く忘却されていたものが後の時代に至って伝統として復活するということは歴史においてしばしば見られる〉としたうえで、安易に「伝統を守れ」という発言は、伝統と遺物の混同だと指摘。

    〈伝統は我々の行為によって伝統となる(中略)伝統そのものが一つの創造に属している〉

    あらゆる勢力に疎まれ、敗戦の年、治安維持法違反で逮捕され、獄死した孤高の哲学者の名著が復刊した。

    思考は厳密で、読むにはやや辛抱を強いられるが、読後にはヒューマニズムにあふれた伸びやかな展望が広がる。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 自分が読んだのは新潮文庫のでした。
    難しい本でした。

  • 新しき知性
    伝統論
    天才論
    指導者論
    道徳の理念
    倫理と人間
    時務の論理
    批評の生理と病理
    レトリックの精神
    イデオロギーとパトロギー
    歴史的意識と神話的意識
    危機意識の哲学的解明
    世界観構成の理論

    著者:三木清
    解説:河盛好蔵
    解説:長山靖生

  • 東京駅の本屋さんで買った本。面白い。

  • 20120409Amazonマーケットプレイス

  • 三木清は稀有な才能を持った哲学者だったが、戦時中に思想犯として捉えられて戦後まもなく病死(故意に病気を移された)したという話を授業で習ってからずっと気になっていたひと。まだ若かったので生きていたら日本の宝だったと先生が嘆いていたのが印象深い。その哲学に触れようと思い、読了。

    かなり本格的に読み込まなければならず、しんどい。本人は雑多な内容を思うがままに書いているつもりだろうが、正直ついていくのが精一杯。いわゆる哲学者の文章だなーと思わせる込み入った書き方をしてあります。
    でも、当時の世界情勢(ファシズム)と照らし合わせて読めるところがたくさんあってかなり興味深かった。特に見物は指導者論。本文中の現代(20世紀)についての見解は、かなり21世紀にも相通ずるところがあるのではないか、と感じる。

    人生論ノートもよみます。

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著者プロフィール

1897年生まれ、1945年没。哲学者。著作に『パスカルに於ける人間の研究』『人生論ノート』等、多数。

「2024年 『人生論ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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