- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122054684
感想・レビュー・書評
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高校の時、現代文でよく出てきた鷲田先生の文章。その頃は難解でよくわからなかったけれど、今読むと驚くほど面白かった。思想の世界にどんどん沈み込んでいく感じ。
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感覚世界の深い旅に連れて行ってくれます。
身体と自然、身体と自分、身体と社会、、、
私たちの中に存在する感覚は、この世界とどう関わっているか。
いろいろな感覚世界を見せてくれる、すばらしい良書だと思います。 -
高校で読んだ文章が出てきて懐かしく思いながら読み進めたが、相変わらず難しい。現象学という分野柄で仕方ないのだろうがとても主観的かつまさしく感覚的で「感覚」の共有の難しさを感じた。
「モードに反抗することがまたモードを形成し、モードから逃れられない」 -
鷲田さんの本は二冊目ですが、やはりわたしには噛み砕けるものとそうでないものがあります。また読み返したいと思います。
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鷲田清一先生といえば、大学受験現代文では必読の方だった。
そんなことを思い出しながら購入。
「内」と「内」の相合わさるところに「魂」が召命されるとする件にひどく共感。
ドラゴンボールのかめはめ波はきっと「魂」をぶん投げていることになるのだろうなどと思いながら、「まさぐり」の章をヘビロテ。
そして解説がこれまた秀逸。
(本書は行きつ戻りつ、あるいはジグザグに、あるいは勾配のきつい箇所では登山鉄道みたいにスイッチバックしながら読むと、より愉しいと思う)
という括弧書きで控えめに添えられたツイートが的を射すぎていて思わずうなずく。
文学であれサブカルであれ現実の人間模様であれ、
折に触れて、この括弧書き通りに再読することを確信して頁を閉じた。 -
瑕、聲、ふるえなど体のパーツや感覚についての重層的なエッセイ。
そもそも「幽い(くらい)」という字を当てるあたりからして、身体論、感覚論というより、詩的な考察と言っていいかと思われる。