感覚の幽い風景 (中公文庫 わ 20-2)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年4月23日発売)
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本棚登録 : 107
感想 : 7
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鷲田清一先生といえば、大学受験現代文では必読の方だった。
そんなことを思い出しながら購入。


「内」と「内」の相合わさるところに「魂」が召命されるとする件にひどく共感。
ドラゴンボールのかめはめ波はきっと「魂」をぶん投げていることになるのだろうなどと思いながら、「まさぐり」の章をヘビロテ。


そして解説がこれまた秀逸。

(本書は行きつ戻りつ、あるいはジグザグに、あるいは勾配のきつい箇所では登山鉄道みたいにスイッチバックしながら読むと、より愉しいと思う)

という括弧書きで控えめに添えられたツイートが的を射すぎていて思わずうなずく。


文学であれサブカルであれ現実の人間模様であれ、
折に触れて、この括弧書き通りに再読することを確信して頁を閉じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 鷲田清一
感想投稿日 : 2011年7月9日
読了日 : 2011年7月8日
本棚登録日 : 2011年7月9日

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