断絶 (中公文庫 と 25-23)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 384
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055056

感想・レビュー・書評

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  • 閉塞感漂う地方都市・汐灘の海岸で発見された女性の散弾銃による変死体。県警は自殺と結論づけたが、捜査一課・石神謙は他殺の線で捜査をつづける。一方、地元政界は、引退する大物代議士・剱持隆太郎の後継選びで混迷を深めていた。石神と剱持、まったく異なる人生を歩んだ、二人の運命が交錯する。

  • シリーズ第2作目

    途中で犯人はこいつだということ,主人公の父親はこいつではないかということは分かってしまうのだが,そんなことは関係なく読ませてしまう物語だ。

    第3作目の文庫本化が待ち遠しい。


    2011/11/22夕方の通勤電車で読み始め;24日福岡行きのANA便の中で読了

  • ふむ

  • ストーリーの大枠は途中で予想できちゃうけど、ラストシーンはなかなかカッコよかった。

  • 最初、政治の話がつまらなく、単純な警察小説読みたいなぁー、ってなってたけど、いつのまにか、ぐいぐい引き込まれた。
    最後のどんでん返しが爽快だったよ!


  • 世襲政治家を素材に選民意識のもたらす傲慢さが、
    しっくりくるという意味で結構好き。
    因果応報的な構造もコンパクトにまとまっていてよい。

    けど、以前にこの原作の2時間ドラマを見ていたため、
    オチが分かってしまっており、
    記憶の中のストーリーを確認しつつの読了になってしまった。

    残念だ... こんなことあるんだな...

  • 地方都市で発見された散弾銃による自殺と見られた遺体。自殺か事件か追う刑事。その地方都市に尽くしてきた代議士の後継者争い。これはドラマ化、と思ったら2009年になってた。

  • 汐灘サーガ第二弾。
    政治絡みの話。
    政治の裏側とかを刑事物とうまく合わせてある感じ。
    ただ、寂しさと哀しみが漂う。

    2016.6.30

  • 東北地方の架空の町、汐灘を舞台にした3作品の2作品目。
    汐灘の海岸で女性の自殺(?)死体が見つかった。散弾銃で顔半分が吹っ飛んでおり、身元が判明するようなものは発見されなかった。
    汐灘署捜査一課の刑事、石神は疑問を感じ他殺ではないかと疑うが、上のほうしかも相当うえのほうからの圧力がかかったのか、自殺として捜査は中止となってしまう。
    しかし、石神は上司の命令を無視し、密かに捜査を始める。匿名の電話が石神のもとへ入り、被害者の名前は、相澤沙希であること、神楽坂に行き、調べれば沙希が誰なのかが分かるという。半信半疑の中、石神は神楽坂に向かう。上司には高熱で寝込んでいるという仮病を使って。
    見知らぬ街、神楽坂を回り捜査を続けるうちに、ようやく先の勤務先を突き止める。
    そこは、汐灘出身の衆議院議員である剱持隆太郎の長男一郎が社長を務める地元で大手の建設会社、汐灘建設の東京支社だった。
    汐灘建設を訪ね、総務課長に状況を確認するが肝心な住所もわからない。あきらめて者を後にするときに女性社員から声をかけられ、後で連絡をほしいといわれる。
    社外でその女性と会い、情報を得た石神は沙希の住んでいたマンションを突き止め、部屋の中を確認すると沙希と一郎が一緒に写っている写真を多数発見する。
    一方、代議士、剱持隆太郎は、長男の一郎に次の選挙で公認候補として発表を考え策を練るが、講演会も一枚岩ではなくなってくる。
    石神は、沙希は殺害され、一郎がその犯人だと確信し、上司に詰め寄るが、一晩だけ待ってくれと言われ、明日には任意で引っ張ることにする。
    しかし、翌日早朝、隆太郎の秘書、椎名が自首してきた。取り調べをした石神は椎名が罪をかぶって出頭してきたと確信し、事情聴取の後釈放する。
    ところが椎名は釈放後自殺をしてしまった。そこまでは予想はできなかった。一郎を任意で引っ張り自供に追い込むが一郎も自殺を図ってしまう。
    一命を取り留めたが事件の全貌が石神らによって明らかになっていく。前作に登場した伊達もちょこっと登場し捜査の協力をしている。
    石神と隆太郎の意外な関係も明らかになる。

  • 途中まであんまりだったけど、最後はよかったな。終わりよければすべてよし。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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