- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122059603
感想・レビュー・書評
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長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、文庫オリジナル短篇集。
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「哀愁のくるみ餅事件」 「根こそぎの酒饅頭事件」 「不審なプリン事件」 「忘れじの信州味噌ピッツァ事件」 「謀略のあめせんべい事件」
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タイトルには信州名物のスイーツが並ぶが、事件自体はそれらとは無関係で、どれも深刻なものであるのだが、御子柴君の人の好さと随所に出てくるおいしそうなものたちのせいで、つい気を抜いてしまいそうになる。しかも、主人公は御子柴君だが、真の探偵役は、長野にいる上司の小林警部補ではないか。御子柴君の役目はお土産を買ったりチケットを取ったりすることか、と思ってしまうが、たくさんの甘いものとお人好しのキャラで、それも良しとしたくなる。どうしてこういう仕儀になったかは、著者あとがきで明らかにされている。やっぱり御子柴君はそういう役回りだったのね、と思わされる一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014/07/03読了
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『天冥の標』をがんがん読み進めすぎて、ちょっと疲れたので一休み。
意外とどぎつい事件が起きたりして、あんまりお休みにはなりませんでした。 -
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事の事件簿。甘党の上司や同僚から何故かスイーツを要求されるので、読んでると作中に出てくるスイーツを食べに長野に行きたくなってきました。事件の方はなかなかビターなのですが軽く読める感じ。元上司の田中警部補もいい味を出しているので彼が主役の短編集も読んでみたいですね!