北里柴三郎(上)-雷と呼ばれた男 新装版 (中公文庫 (や32-5))
- 中央公論新社 (2019年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122067479
作品紹介・あらすじ
第一回ノーベル賞を受賞するはずだった男、北里柴三郎。その波瀾に満ちた生涯は、医道を志した時から始まった。「肥後もっこす」そのままに、医学に情熱を傾ける柴三郎は、渡独後、「細菌学の祖」コッホのもと、破傷風菌の純粋培養と血清療法の確立に成功する。日本が生んだ世界的医学者の生涯を活写した伝記小説。
〈目次〉
第一章 立志の道
第二章 ベルリンの光
感想・レビュー・書評
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今まで名前しか知らなかったが、過日病院にお世話になった。ネットでは病院の悪評、好評様々あるが、私的には病院運営上の合理性と患者に寄り添う接遇が見事に融合されていると感じた。この病院の体質は何由来なのか気になり本書を手に取った。多くの企業や組織は指針となる理念を掲げているが、案外形骸化しているものと思う。しかし北里大学病院では、今なお柴三郎の医者としての姿勢が受け継がれている気がする。権力者などに対する儲かる医療ではなく、庶民の健康や治療に寄与する公衆衛生や医療。新千円札になるのも頷ける人物。
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新千円札の肖像になる偉人の伝記小説。
読みやすいし、すごく面白い。
医学に対する真摯な態度は見習いたい。 -
ヨーロッパの人口を激減させ、人々を恐怖させたペスト菌を、近代医学に触れてから間もない日本人が発見した。第1回だったノーベル賞をとってもおかしくない偉業にも関わらず、野口英世の伝記は読んだことはあっても、この北里柴三郎は、1行ほどの知識しかなかった。今も人々を恐れさせる感染病に命をかけて立ち向かう姿と師匠コッホとの師弟愛に感動した。そして、今までは一万円札として好きだった福沢諭吉をあらためて好きになった。
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資料ID:98191595
請求記号:080||C||上
配置場所:工枚特集③
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
☆特集展示「おかねのはなし特集」☆
私たちの暮らしと切り離すことができない「お金」に関する図書を
さまざまな視点で集めました。 -
請求記号 913.6/Y 48
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念願のドイツ留学を果たした柴三郎。「細菌学の祖」コッホの下、世界で初めて破傷風菌の純粋培養を成功させる。近代日本医学の父の生涯を描いた伝記小説。