CAGE-警察庁科学警察研究所特別捜査室 (中公文庫 ひ 38-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 37
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122068582

作品紹介・あらすじ

この中の誰かが刑事、誰かが犯人。

そして、誰かが存在しない。


都内で殺人事件が続発する夜。相良と彼の上司の琴平は、男に車で連れ去られそうになっていた女子大生・菜実を助ける。相良はあるものを使って男を脅迫し、菜実を家まで送るよう命じる。だが男の車は急加速し、人のいない河原で停車した。恐慌を来す菜実を見て、相良と琴平は笑みを浮かべる――。

驚愕の連作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • なんというか、料理をテーブルに並べてさあ食べましょうか、というところで終わるような話が多かった。
    問題は解決しているけど、尻切れトンボみたい。
    そういう味なのかもしれないが、物足りなくてつまらない。
    設定も人物も魅力的で、もっと知りたい!とこっちは思ってるのに、一方的に話が終わってしまって肩透かしを食らったような気持ちになってしまい残念。

  • 引退した昔の優秀な刑事の人格をAI化して操作に協力させるという科学捜査が進んだ近未来の話。
    設定の面白さだけで一冊読ませてくれる作品。連作ミステリとなっており、最後で綺麗に繋がるのが気持ち良い。冒頭読み返してなるほどなあとなりました。

  • 一つ一つ事件を経るごとに警察における近未来的な特殊技術の汎用性の高さが分かるようになり、なるほどこんなことも起こるのかもしれないと思わせられる
    序盤のあのセリフがラストに繋がるのかと…さりげない伏線が効いてくる
    相良&琴平、ピリピリした事件でも優しげな感じがして良いコンビ

  • 本当に誰かいなかった。いない人の見せ方が面白い。逆に誰かはいた。

  • 誰かが刑事、誰かが犯人、そして誰かが存在しない。相良と彼の上司の琴平は、男に連れ去られる寸前の女子大生を助ける。だが相良と琴平の目的は……。

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著者プロフィール

一九七七年東京都生まれ。二〇一一年『ワナビー』で第二回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『GIVER』『BABEL』『TAKER』からなる「復讐の贈与者」シリーズは連続ドラマ化。『BABEL』収録の「グラスタンク」で、第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。他の著書に「死者ノ棘」シリーズ、『CAGE警察庁科学警察研究所特別捜査室』『エターナル』などがある。

「2023年 『最後の彼女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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