- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130620017
作品紹介・あらすじ
線型代数の最も標準的なテキスト.平面および空間のベクトル,行列,行列式,線型空間,固有値と固有ベクトル等7章の他,附録をつけ線型代数の技術が習熟できる.各章末に演習問題があり,巻末に略解を付す.
感想・レビュー・書評
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大学時代の教科書。
線形代数を学ぶ上で文句はない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は文系ですが、大学における数学がどのようなものなのか興味を持ち、この本を読みました。約50年前である1966年に初版が出版された本ですが、字体や言い回しで読みづらいことはなく、昔から今まで愛読されてきたテキストなのだろうと感じました。著者の齋藤先生曰く、本書は「読者を数学的な考え方に慣れさせ、現代数学の構造に対する読者の理解を深めなければならないと同時に、線形代数に特有の技術を身につけさせるようなものでなければならない」という理念のもとに執筆されており、本というよりも教科書風な書き方で、高校数学で習うような基礎的な内容から、大学レベルの線形代数の内容までゆっくりと積み上げ学習できるので大変わかりやすかったです。私たちは文理分けはあれど大学入試に向けて、ある程度の数学を勉強してきましたが、大学に入ってしまうと文系学生は(経済学部を除き)あまり数学に触れなくなる傾向にあります。しかし、数学的思考はとても大切で、どんな学問にも数学は関わってくるものです。高校時代は分からなかったことも大学レベルの数学におけるテクニックや知識を駆使すれば、奥深い数学世界の新たな地平が目の前に開けると思います。
(文科Ⅲ類・1年)
【学内URL】
https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000049440
【学外からの利用方法】
https://www.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gacos/faq/gakugai.html -
数学科の学生さんには,線形代数といえば本書です.
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東大の斉藤先生による線型代数入門書。
世間的に有名な一品。 -
一部の人には「ンダルョジ」でおなじみの線形代数の教科書です。詳しく,明快な解説で、多くの数学徒から支持を得ています。しかし、名著の例に盛れず行間が広く、演習問題の解答も略解で読者への配慮が行き届いていないので、慣れないうちは辞書として使うのがよいでしょう。(配慮が行き届いているものばかりでは極論知性そのものが無意味なものになってしまうと思いますが)
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN00196101 -
これまで線形代数の教科書をまともに読んだことがなかった。大学の初学年の授業で指定された教科書は興味がわかず、それ以来、線型代数はつまらないという思いが長年あった。ただ、社会に出ての実務で線形代数的なことを必要とすることが案外あり、その時々で適当な本で必要部分だけ読んだ経験はある。
今回、適当に済ませていた線形代数をきちんと取得したいという思いで、定番の斉藤の本を読んだ。読んで正解であった。いやいや線形代数、凄く面白いではないですか。数学の理論でこれほどスッキリと理論構築できるものは他にないのでは。一冊読むだけで、これまでの多次元や行列に対しての苦手意識が払拭され、何でも解ける気になる素晴らしい本であった。
この本(著者)がもっているなにか全体にバタ臭い雰囲気も興味をそそる一因か。 -
電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000049440
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線型代数の入門書として古くからある本で、実際用語や記法に古さを感じる部分も多いです。取り扱う内容や例などは意外と豊富だし説明も十分わかりやすいのですが、もっと読みやすい教科書がたくさんある今ではわざわざこの本を選ぶ必要はない気もします。
http://ngskshsh.hatenablog.com/entry/2017/05/06/110400