生成文法

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  • 東京大学出版会
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130820158

作品紹介・あらすじ

人間共通の言語能力とは?私たちの言語能力の解明をめざして英語と日本語の豊富な例から、その理論の基礎を学ぶ。生成文法における統語分析の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 何冊か読んだが、生成文法というのはどうもよくわからない。ただ、奥の深い世界でありそうだということは理解できる。しかし、多様な言語を画一した視点からのみとらえる結果となっているのではないか、という危惧の念は感じる。

  • この本ではじめて生成文法に触れたのだけど,口語として話される「正しい文法」が全力で分析されていくので,驚いた。生得的な普遍文法について考察するのに,文化的要因が強く影響する(ように自分のような素人には思える)口語を分析し,文法的な(時には非文法的な)言い回しを根拠に分析を進めていくのだから。しかし読んでいくと,試行錯誤の連続である。結局のところ,生成文法は脳の言語機能について,現象論を構築する際の指導原理なのか!とも思ったが,それは素人の戯言であった。「おわりに」に『統語演算に関しては,本書で扱ったもの以外にも検討すべき現象が多々ある.それらを些末な問題だと誤解するとバチが当たる』と窘められてしまった。たしかに,だれが言ったかはわからんが確かに「神は細部に宿る」ともいうし,奥深い分野というのはそういうものだしね。
    興味深い世界の入り口を覗けた気がしました。

  • 読んでいる途中だが、中学校レベルの国語と英語の教育は、生成文法の立場から一度見なおすべき、と思った。

  • ミニマリストプログラムのような最先端の部分は書かれていないようだが
    生成文法に関して基本的な理論や用語が分かりやすく解説してある。
    文も堅苦しくなく非常に読みやすく面白い。

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著者プロフィール

1984年東京生まれ。将棋棋士。1994年、奨励会入会。2000年、史上四人目の中学生棋士となる。2004年、棋界最高位の「竜王」を獲得。2008年、五連覇を果たし初代「永世竜王」の有資格者となる。以降、九連覇を達成。2013年、「王将」「棋王」を獲得し、三冠王となる。さらに2017年、棋王戦で五連覇を果たし史上二人目の「永世棋王」となる。趣味は競馬とフットサル。著書に『四間飛車破り』(全二巻、浅川書房)、『勝負心』(文春新書)、『渡辺明の思考:盤上盤外問答』(河出書房新社)等がある。

「2018年 『増補 頭脳勝負 将棋の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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