シルクロード (第7巻) パミールを越えて―パキスタン・インド

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140083093

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  • 1983(昭和58)年発行、日本放送出版協会の単行本。インドとパキスタン、そして中国。いずれも国境紛争をかかえ、険悪な関係の各国。インドはもパキスタンもですが、地方はともあれ都会はだいぶ変わったのだろうと感じる。パキスタンではアフガニスタンの人の好戦的な民族の話があり、今の不安定さに繋がっているのだろう。おそらく、アフガニスタンの一般の暮らしというのはさほど変わらないのだろう。NHKもアフガニスタンは取材できていないようだが、この地域の重要性がうかがえる。

  • (1983.05.28読了)( 1983.04.01購入)
    「パミールを越えて パキスタン・インド」
    【目次】
    シルクロードの旅、ふたたび
    信仰の道  陳舜臣
    パミールを越えて  NHK取材班
    覇王の道  NHK取材班
    玄奘三蔵・天竺の旅  NHK取材班
    秘境ラダックへ  NHK取材班
    ガンダーラの美術  樋口隆康
    あとがき
    (2012年4月30日・記)

  • ガンダーラに関する記述は少ないが、玄奘の歩いた道のりや、法顕の記述との差分など信仰の道としてのシルクロード像を記した陳舜臣氏の始まりの文から、NHK取材班が実際に辿った道のりの臨場感溢れる体験談はとても面白かったです。特に秘境ラダックへのくだりはここと日本の密教だけの不思議な繋がりや、インドやこの地域特有の死人が犬に食われようが気にしない、また悪霊に見たてた人形に動物の内臓を入れて屠る祭の描写などその世界観に圧倒されました。写真の多くてこの視覚的情報は嬉しい。あああやっぱ一生に一度、西域へ行きたいと夢が募ってしまう。チベット! パキスタン! ブータン! キルギス! でも行けないので本で我慢します。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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