How to Japan A Tokyo Correspondent's Take

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140350843

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架 361.5A/J85h//K

  • (インテリ)イギリス人的な皮肉と愛情をこめて書く「外国人が見た日本」。「平易な英語」という読者の感想もあるが、この「皮肉」を理解する難しさに加えて、難易度高い単語とイギリスの俗語が散りばめているので、案外スムーズに読めない。日本語訳の「『ニッポン社会』入門」がとても役立つ。

    〇例えば、イギリスの俗語は、次のようなものを含めてたくさん出てくる。
    ・“Man, you should see how big Konishiki’s bum is.”(小錦の尻)p.9
    ・Are the Japanese bonking like bunnies?(セックスしまくっている)p.9
    ・People sometimes take to flipping around and swimming back the other way when they approach the obstructing slowcoach.(のろまで邪魔な奴)p.18
    〇「なるほど」と思った箇所の一例。
    ・For many Westerners, Japan is the most exotic place on earth (p.10)→西洋から見ると、日本は「極東」だからなあ。
    ・I have to say it’s a weakness of Japan that it lets large groups get away with behaving badly. (p.19)→日本人の価値判断は、善悪よりも「長い物には巻かれろ」。それと、昔から「泣く子と地頭には勝てぬ」(You can't win over a crying child or government officials)というが、道理が通じない相手とは争わないとうのが日本人の気質かな。
    ・億ション、マンション、バイキング料理などを例に、This leads me to the Japanese trick of completely changing the meaning of a word. (p.34)→日本は海外の文化を取り入れるのがうまいという評価もあるけど、そもそもの意味や価値を変えてしまうことが平気だからなあ。言葉もそのひとつ。
    ・You have received very bad service from a shop. You ask why it happened. They say “申し訳ございません" several times. This is not an answer to your question. (p.144) → 顧客から「なんでこんなことになったんだ」といわれた際、理由を説明すると、却って顧客を怒らせてしまう日本の不思議。
    ・People may tell you their hobby is shopping. Others may tell you their hobby is sleeping.(p.162)→ hobbyは、仕事以外で多少の専門的技術が必要なものを指すことを多くの日本人は分かっていない。shopping や sleeping は、さすがにダメだと思うけど。

  • ジャーナリストらしく”ガイジン”として日本で生活するときの「あるある」を鋭く指摘している。彼らは日本人の「日本語お上手ですね」「納豆食べられますか」「お箸使うんですね」など型にはまった対応に辟易としていることがわかる。自らも上記のような振る舞いをすることで個人的な、一対一の人間として対話をする機会を逃してしまわないよう、気をつけようと感じた。

  • Newsweek でもコラムを書かれていた コリン・ジョイス氏のエッセイというかコラムというか…の英語版。
    一つ一つが短編なので、無理なく取り組めそう…かも。

  • 読み始めてから気づいたけど,日本語版読んでた.

  • 3章と9.5章の面白さは必読。

  • 誰もが興味があると思う”外国人から見た日本”について、すごくイギリス人的な皮肉めいた愛情をこめて書いている本。

    平易な英語なので、英語勉強にもおすすめだと思う。

    日本のプールでは、はげた人も水泳帽着用を義務づけられています。笑

  • この翻訳を初めて読んだとき。この原著はきっと素敵な英語で書かれているんだろうなって直感した。

    そんな皆さんが多かったらしく、異例のオリジナルが特別出版されました。

    オススメ。

    高校の授業でこれを一部でもいいから読んだら、生徒は結構おもしろがるのでは。と思った。

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著者プロフィール

1970年イギリス生まれ。オックスフォード大学のセント・アンズ・カレッジで古代・近代史を専攻。卒業後は神戸で日本語を学び、イギリスの新聞の東京特派員を務めた。著書に『「ニッポン社会」入門』、『新「ニッポン社会」入門』、『驚きの英国史』、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの<すきま>』などがある。

「2018年 『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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