- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140810866
作品紹介・あらすじ
ブラックホールへの決死の旅や、タイムマシン、もうひとつの宇宙、そして多次元空間-本書は宇宙論の世界を席捲する革新的な宇宙の姿を鮮やかに描き出す。今日、ひも理論とその発展理論であるM理論は圧倒的な支持を得て、世界の名だたる物理学者や天文学者が、最先端の波検出器、重力レンズ、衛星、天体望遠鏡を動員し、多宇宙(マルチバース)理論の検証に取り組んでいる。もしパラレルワールドが存在するのなら、いつかこの宇宙が暗く凍ったビッグフリーズを迎えるとき、われわれの未来の先進文明は、次元の「救命ボート」によってこの宇宙を脱出し、パラレルワールドへと至る方法を見つけるであろう。
感想・レビュー・書評
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一見、タイトルは怪しげだけど、超ひも理論の研究者による最新の理論と天体観測結果等を突き合わせつつ、多角的に論じられるパラレルワールド論。これを読むと、「パラレルワールドはあるかもしれない」から「それを考えないと世界は説明できない」に変る。
世界の見方は相当に変化する。だが、その変化の果てにある「人生観」は、「人生には目的があると思う。その目的は結局のところわれわれが人生に与えた目的であって、なんらかの宇宙の設計から導かれた目的ではないだろう」というアラン・グースの言葉にあるとおり、特に驚くものではない。
人間の知識は加速度的に増加するけど、その「知恵」は、ブッダや老子、あるいはギリシャの哲人たちから大きく変わるものではないのだ。
現実世界につかれたとき、「これは多くのパラレルワールドの一つなんだ」とか、「世界はランダムに生起しつづけているのだ、この世界はその一つに過ぎない」とか、「宇宙はビッグフリーズに向かっているのだ。私たちが生きているのは、宇宙の長い歴史のなかの一瞬、宇宙の極めて恵まれた一地点に過ぎない」とか、考える事によって、強烈に現実逃避が可能となる。そして、「まあいいか、この貴重な奇跡的なこの時間を大切にしよう」とポジティブに変化することができれば、なお良い。
個人的には、そういう現実逃避と現実回帰に「役立つ」本である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
我々は3次元(時間を入れれば4次元)に生きていれが、理論上ては11次元まで可能らしい。そこから派生させると霊の世界などは違う次元と理解できる。実に興味深い
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◆きっかけ
Eテレで放送していた モーガンフリーガン 時空を超えて「太陽のない世界 人類は生存可能か?」をラスト30分ほどチラっと見た。科学者達が語る未来の宇宙の姿、76億年後に地球は太陽に衝突するとか、ブラックホールを動力にした宇宙船だとか、そんなSF小説のようなことが実際に研究されていることにも驚いたし、私にはもう話が大きすぎて、ぶっ飛んだ世界だと思ったが、ラストにミチオ・カクという日系アメリカ人が出てきてもう一つの宇宙の話と、そこまで行くための橋の話をしていて、水を使って説明してくれて、なんだかもっとこの人の話か聞いてみたいと思ったので著作を探して。2016/9/16 -
刺激的。うーん、もっかい読も。あたまカツカツ
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M理論。今行われている気がする。変われるのは一度きり。
泡を。太陽の光を浴びるのだ。精一杯するのだ。
考える暇もなく。一切持たなくていいアレについて。
時間旅行はもうすぐ。迷わないことについて。
沢山の透明な水彩の。
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物理学の最先端の理論を、数式を一切用いずに解説するのは、その分野の専門家であればあるほど困難なのだろうと想像されるが、素人もその解説になんとかついていけるのは、まさに筆者の説明力の高さのおかげであろう(もちろん、訳者の力に負うところ大なのは言うまでもない)。
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今から15年前に日本で刊行されたものの、未だにぶっ飛んだ斬新さを感じる。宇宙に関する古くて新しい議論を喚起してくれる。
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【要約】
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【ノート】
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パラレルワールド 11次元の宇宙から超空間へ