- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140815083
感想・レビュー・書評
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よくここまで調査したなあと思います。この本読んだ後にまだ宇宙飛行士目指そうとする人は偉いなあ。もっとも重要なことなんだけどね。
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グロテスクな記載があったり、下世話な話があったりするけど、でも人間を人間たらしめているのも、人間を宇宙に向かわせているのも、好奇心以外の何物でもないから、好奇心に満ちた作者の追求は面白い。
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相変わらずNHK出版の翻訳ものは読みづらい…
後半の方が興味深い。
重力がない
ということが当たり前の地上では考えられない、
本当に「想定外」の出来事が起こるのだなぁ。
常識って常識ではないのだ。 -
3分の1読みましたが、ここで終了。BSの朝のニュースの同時通訳の日本語の不自然さがそのまま活字になった感じ。宇宙ゴシップ的な感じでとっつきにくくはないけど、時間をかけて読まなくてもいいか・・・と。
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途中放棄。宇宙飛行士に関する雑学を集めたノンフィクション。致命的に訳が読みづらい。おそらく原文の文体の味もコピーしようとした結果だと思うが、逐語訳になってしまっていて日本語の文章に仕上がっていない。内容も陳腐だったので諦めた
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宇宙旅行において、一番厄介なのは人間である。
うーん、ちょっと下品なところはあるが、そもそも、現実に起きていることなんだよな。
むっちゃ面白かった。 -
お風呂に入りながら、あるいはベッドに潜りながら寝る前に、1章好きなところを読むのがいい感じの本。ついニヤッとしてしまう本当の宇宙ルポ。
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女性ジャーナリストによる無重力体験エッセイ。
宇宙開発については、技術的科学的な観点で様々な本が出ていますが、この本は宇宙船での生活に焦点を当てたものです。著者は無重力の生活がどのようなものであるかを自ら取材、体験しながらレポートしています。
宇宙での無重力の環境が人間にどのような影響を与えるか、、例えば衣食住、睡眠、感情、性の問題、排泄物など将来の長期間の宇宙旅行(火星を想定している)で想定される問題を考察しています。とにかくユーモア溢れる文章で読んでいてなかなか楽しい。もし宇宙旅行の時に一番気になるのは、排泄物の処理かもしれない。これは昔から宇宙飛行士が苦労している問題で、うまく行かなかった時には悲惨な結果になることが想像できる。実際、ジェミニ計画では物が漂って大変なことになったらしい。また衣服も交換できないので、数日で悪臭が漂うこともある。狭い空間であるし、空気で拡散されることもないので、些細なことでも気になるようです。
各章には補足の注記があって、いろいろなエピソードを紹介しています。これも併せて読むと面白いです。 -
一見華やかな宇宙旅行に隠された、凄まじいまでの労力の記録。死体や霊魂、セックスなど、ちょっと変わったテーマでの突撃取材を得意とするメアリー・ローチの新作は意外なことに宇宙開発だった。
宇宙開発関連というと、どうしても技術開発などのテクノロジー関連の話が中心になりがち。でも、ローチの関心はロケットや人工衛星にはなかったみたいで、宇宙に飛び出す人間に向けられてる。宇宙飛行士に向いている特性とは?宇宙空間での入浴って?トイレはどうなってるの?宇宙空間で船酔いしたらどうなる?無重力に長時間晒されると人の体はどうなるんだろう?そんな疑問をNASAやJAXA(!)にぶつけて、お得意の突撃取材を敢行。
その結果、見えてくるのはヒトを宇宙に出すということの想像を絶する大変さ。そして、そこに至る大変な苦労。例えば、被験者が数ヶ月寝たままになることで人体に起こる影響を調べる実験や、数ヶ月、密室に数人の人間を閉じ込める実験、カロリーを凝縮した宇宙食を食べさせ続けての影響を見る実験などなど。数多くの研究者(と被験者)の地道な研究の積み上げで、宇宙にヒトが飛び出していけてるんだ、という事実を描き出すことに成功している。
取材はかなり大変だったようで、NASAからもかなり嫌な顔をされたっぽい。でも、これはNASAはもっとアピールしてもいいんじゃないかな。この本を読むと無重力という未知の領域にヒトを送り込むにあたり、NASAは相当慎重に実験と検証を繰り返した様子が見て取れる。何度かの不幸な事故はあったけれど、多くの飛行士が宇宙へ行き、無事に地球に帰還できたのは、その地道な努力のおかげなのだ。確かに「下」の話や下世話なものも含まれてはいるが、それも含め、誇るべきことだと私は思う。
ローチ本は4冊目のNHK出版ということで、ジョークが散りばめられた軽いノリの文章を上手く訳してくれてる。原注がなかなか笑える内容が多く、見開き左に固めた本の構成も素晴らしい。が、参考文献が無いのは残念(原書にも無いのかもしれないけど)。
宇宙開発に興味のある人なら是非読んでみるべき一冊。トリビア的に笑える部分も多いけど、実は大いに考えさせられる、いい本です。 -
日本人の宇宙飛行士が誕生以来、宇宙飛行については随分と身近な話題になりその船内生活風景などもかなり知られるようになってきた。とは言えそれらは一種の「公式広報」であり「表の顔」であることは言うまでも無い。宇宙開発初期の数々の試行錯誤の逸話や宇宙飛行船内生活には人に言えない側面や噂の域を出ない都市伝説も沢山ある。そのような逸話・都市伝説を解き明かそうと果敢にNASAの挑んだのが本書だ。
有人飛行に先だって打ち上げられた猿のエノスは異常にマスターベーション好きだったことから、ニックネームは「Enos the Penis」だった。それで宇宙飛行中にあそこをいじりだしたしないようにカテーテルを挿入されていたが、怒ってそれを引き抜き、始めてしまった姿が監視カメラで映されてしまったというが本当にNASAにそのフィルムはあるのか?
無重力空間でセックスをした飛行士は居ないのか?無重力状態では血液も普段は重力で下半身に集まっているが横隔膜を下限として上半身に行くので男性の道具は貧血状態になる、とNASAは説明するが本当か?(日本人初の飛行士秋山さんは「朝起ちした」とテレビで言っていた記憶があるが著者は知らないようだ・・・)
著者メアリー・ローチの興味はまだまだ尽きない。長期間狭い空間に押し込められた人間関係がどうなのか、宇宙船内でのセクハラ事件の真相、宇宙空間でのトイレの方法などなど俗な疑問をお持ちの方は是非本書をどうぞ。