- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140816394
作品紹介・あらすじ
文明の崩壊を食い止めるには?「客室」(人間)「客室維持装置」(自然環境)「燃料タンク」(エネルギー問題)。世界の賢者が、3つの観点から、わたしたちの地球が進むべき新しい海図を示す。NHK BS1「スペースシップアースの未来」の書籍化。
感想・レビュー・書評
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スペースシップアースを日本語に訳すと、宇宙船地球号。
何十年か前に話題になったスペースシップアースという考え方を、今の状況に即して、今の知見をもって見直してみよう、という内容です。
膨大な人口を抱えるBRICSの国々が、アメリカのような生活様式を目指している中で、それを否定せず、かつ、地球環境を守る必要があります。
それを解決する方法として、エネルギー源の見直し・転換や、都市の小規模化・分散化といった方法が紹介されています。
が、それらの実現には、多大な努力が必要なのは間違いありません。
その努力をしようと思うほど、みんなの意識が高まらないと、実現することはないでしょう。
抱えている問題の大きさに、ちょっとクラクラしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.11を踏まえて、マスコミとして何をなすべきかという問題意識から、地球規模のエネルギー問題に切り込もうとした特集なのだが、底が浅く、洞察力や広がりが感じられない。ダニエル・ヤーギンやエイモリー・ロビンスの受け売りに、ブラジルやドイツの取材で視覚的印象をちりばめているだけである。
NHKの原子力エネルギーに関する偏向的取材は、許しがたいところがある。再生可能エネルギーといっても、それは土壌や鳥や虫や地球を循環する熱交換の風が、本来使うべきエネルギーを横取りすることに違いはなく、その量によっては「直接的に」とてつもない環境破壊を内包しているということに気がつくべきだし、大規模システムに対して何らの考察なしに貶め、地産地消の小規模システムをいっさいの検証なしに手放しで礼賛するのは、思考停止としか見えない。