- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140818220
作品紹介・あらすじ
当クリニックでは、「おとなの相談」は受け付けておりません。
256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが‟科学”と‟ユーモア”で向き合います!
モヤモヤそうだんⅠ 勉強や学校のこと
頭がよくなる薬はありますか?/やってきたことが身につくまでの時間ってどのくらいですか?/勉強に集中するにはどうしたらいいですか?/AIが発達したら計算とかやってくれるのに、なんで勉強なんかやらなくてはならないんですか?/勉強で何回も同じまちがいをしていまいます。どうすればいいですか?/簡単に覚える方法はありますか?/記憶力をよくするためにはどうしたらよいですか?/勉強のとき、本当はとける問題をまちがえると勝手に心のなかで暴走してしまいます。どうしたらいいですか?/学校のルールになっとくがいかない。
モヤモヤそうだんⅡ 自分や友だちのこと
ぼくの「やる気のスイッチ」はどこにあるんでしょう?/いつまでも恐怖心をなくすことができません。新しいことをするときもチャレンジをする気が起きず、こわがってしまいます。なぜですか?/どうしたらあまり緊張しないか?/朝なかなか起きられません。なぜですか?/友だちがとってもしっとぶかいです。どうしたらその友だちの性格は直りますか?/どうしても本を好きになれません。どうしたら好きになれますか?/どうしたら自分に自信がもてますか?/どうしたらリーダーになれますか?/毎日死ぬときはどんな感じか、想像してしまいます。どうすれば?
モヤモヤそうだんⅢ ふしぎすぎること
夢ってなんで見るんですか?/なぜゲームはやらないほうがいいのですか?/ゲームがやめられない! どうすればいい?/いじめがなくならないのはなぜですか?/心って人間のどこにあるんですか?/お父さんやお母さんの頭のよさによって子どもの頭のよさが決まるんですか?/遊んでいる時間はとても短く感じるのに、勉強の時間はとても長く感じます。なぜですか?/AIが発達すると人間の仕事はどうなりますか?/科学は進歩しているけど、進歩しすぎるとどうなってしまうのですか?/いま目で見ているのは本当の世界じゃないかもしれないと本で読んだのですが、本当ですか?
感想・レビュー・書評
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小学校の3~6年生のモヤモヤそうだんに答える本なので、想定している対象読者層もそのあたり。
何より嬉しいのは大ファンの池谷裕二さんとヨシタケシンスケさんが著者であること。
字も大きく行間のスペースも十分確保していて読みやすい。
最近は小さな字でぎっしり埋まっている本は敬遠しがちなので、目に優しいこんな作りの本が嬉しい。
回答者の池谷裕二さんは、中高生相手にも難しいことを分かりやすく説明する技術に長けていますが、小学生を相手にしてもそのセンスは健在です。
そして、真実や本心を嫌味なくさりげなく語るヨシタケシンスケさんの絵とセリフがほっこりして心地よいです。
竹早小学校の児童たち、自分たちのそうだん内容と答えがこんな立派な本になっていい思い出になりましたね。羨ましい(^^♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人が読んでも面白い本だと思います。
でも子どもの時に読んでみたかったな。
モヤモヤとうまく付き合って行きましょう。 -
小学生の子どもたちの質問に、脳と薬の研究者が答えていく本。
精神論での答えじゃなく、科学的なエビデンスを子ども向けにわかりやすく書いてくれているのに、好感がもてる。
読者に寄り添う語り口なので、本をあまり読まない高校生くらいにも、読みやすくていいんじゃないかな。
ヨシタケシンスケさんの、ゆるっとしたイラストも良いバランスです。 -
ヨシタケシンスケさん大好きな息子が小学校の図書注文で欲しいと言い購入。
脳研究者、池谷裕二さんが子どもたちから寄せれた疑問に答えていく。そこにクスッと笑えるようなヨシタケシンスケさんのイラストがいい味をだしてます。
目次に質問が書いてあるから気になるのだけ読むのもいいし、1つ1つが短いのですき間時間にもいい。
小5の息子は3日くらいで読んだかな…?
わたしが入浴中にまで、ここの話が面白い!と話してきました(笑)
子どもにもお勧めです。 -
小学生からの質問や悩み相談に東大薬学部教授で、脳研究者の池谷裕二が答え、絵本作家のヨシタケシンスケがイラストを添えている。
「頭が良くなる薬はありますか?」、「ぼくの『やる気スイッチ』はどこにあるんでしょう?」、「ゲームがやめられない!どうすればいい?」等々の質問に答えている。
本文で取り上げられている質問、悩みは28個だが、巻末には取り上げられ買った質問が3年生から6年生まで学年別にたくさん載っていて、そちらも自分ならどう回答するかな~などと考えながら読んで楽しめた。(楽しんではいけないのかもしれないが・・・。)
なお、本書の質問は東京都のとある小学校一校だけで募集したものなので、小学生一般に共通したものもあるだろうが、一方で偏っている可能性も考えられるので、全国の小学生からあまねく募集して、地域性を反映した質問や悩みなどもあっても良いのでは、と思った次第。
本書の第二弾が出るのであれば、ぜひその方向でお願いします。 -
これ、コミックにした方がいいかも?読みにくいのが難点。子ども向けの内容だから余計にそう思う。この本をちゃんと読める小学生は、こういう悩みは持たない可能性もある(笑)
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小学生が感じているなぜ?に答える池谷先生とヨシタケさん。質問の視点もおもしろかったし、大人になっても考えることもあるなーと思った。まだわからないこともあるけど、わからないのも悪くないのかも。ヨシタケさんの絵と添えられた言葉がまた良い。モヤモヤしながら、考えながら成長していくんだな。
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脳科学者の著者が小学生の素朴な質問に、脳科学や心理学の実験を例に出しながら、わかりやすく答えてくれる本。挿絵がヨシタケシンスケさんなのも◎。
例えば、やってきたことが身につくまでの時間ってどのくらいですか?/記憶力をよくするためにはどうしたらよいですか?/ぼくの「やる気のスイッチ」はどこにあるんでしょう?/どうしたら自分に自信がもてますか?/心って人間のどこにあるんですか?/
などなど。
子どもたちの純粋な疑問も興味深いと同時に、しっかりエビデンスを持った回答をしてくれているので自分にも参考になるし、いつか子どもたちに聞かれた時にアドバイスにも繋がるかもしれない。
まだ3年生の息子には専門用語も多くて難しかったみたいだけど、また大きくなった時に読んでみたら感じるものが違うかも。「おもしろそう」と思って借りてみた気持ちに拍手。