正岡子規の〈楽しむ力〉 (生活人新書)

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  • NHK出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883051

感想・レビュー・書評

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  • 【いちぶん】
    ともあれ、子規を読んだり、子規のことを考えると、おのずと自分が生き生きとする。その理由のようなものをこの本に書いた。子規の楽しむ力(楽力)、それが私にうつるのである。

  • 先日、根岸の子規の家に行って来ました(残念ながら、閉館時間を過ぎていて、中に入れず(´・_・`))。この本は、子規が病との戦いをも含めて、楽力、楽しむ力で、日々、楽しんだとして、その足跡を辿ります。面白かった。

  • 「楽しむ力」とタイトルになってるけど、
    そんなに正岡子規がすごいわけじゃないと思った。
    こんなのうちだって、楽しく生きてるよとね。
    まぁ結核にかかってないし、病弱でもないけど、
    楽しむための要素は誰にとっても同じですね。

    でも楽しむことの影にある大変さはあるんだろうなということは、わかります。
    律の生活とか。

    坂の上の雲もけっこう史実からはいい加減ってこともわかったぞ!

  • [ 内容 ]
    子規といえば、真っ先に思い浮かぶのは、“柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺”だろうか。
    けれども短い生涯にもかかわらず、じつに豊穣で多産な人生であった。
    短詩型の革新を試み、小説や漢詩を創作し、野球に熱中し、写生や落語を楽しみ、最後は病気まで楽しんだ。
    新たな視点で描く、子規流人生の愉しみ方。

    [ 目次 ]
    第1章 一家の和楽―いつでも愉快に(酒飲みの父;泰然自若の母 ほか)
    第2章 回覧雑誌―詩人にして社長(子規、社長になる;漢詩少年・子規 ほか)
    第3章 楽力(らくりょく)の発揮―名前は力を持つ(バット一本球一個が生命;分類と比較 ほか)
    第4章 さあ、句会をやろう―仲間と楽しむ(漱石もいた句会;歌会の誘いは「はがき歌」 ほか)
    第5章 病室は美術館―病気を楽しむ(食べる―牛乳一合ココア入り;書く―一条の活路 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 図書館で借りてきました。
    青空文庫で、高浜虚子の「子規居士と余」を読んだのがキッカケです。
    この本を読んで、正岡子規のすごさを改めて感じました。

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著者プロフィール

1944年4月22日、愛媛県伊方町生まれ。
2023年6月、ブログ「窓と窓」を中心に晩節の言葉を磨く場として「窓の会」を結成、主宰する。俳諧・俳句のコレクション「柿衞文庫」の理事長。市立伊丹ミュージアム名誉館長。大阪府箕面市在住。

「2024年 『リスボンの窓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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