- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140883259
作品紹介・あらすじ
名匠ベラスケスの手による、スペイン・ハプスブルク家の王子の一見かわいらしい肖像画。しかし、その絵が生まれた"時代の眼"で見ていくと、人間心理の奥底に眠る「恐怖」の側面が浮かび上がる。悪意、呪縛、嫉妬、猜疑、傲慢、憤怒、淫欲、凌辱、そして狂気…。詳細な解説を付したカラー図版三十三点を読み解くことで見えてくる人間の本性とは-。
感想・レビュー・書評
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「怖い絵シリ-ズ」でお馴染みの<中野京子>サンが、NHKの放送番組のテキストをもとに加筆・修正された新書版。肖像画や歴史的絵画の詳細な解説を読みながら、人間心理の奥底に眠る「恐怖」の側面を覗き見る。▷オーストリア・ハプスブルク家とスペイン王家との驚くばかりに入り組んだ近親婚の弊害を<フェリペ・プロスペロ王子>の肖像や<狂女ファナ>の狂気の行進に見る。▷皇帝フランツ・ヨーゼフの妃<エリザベ-ト皇后>の肖像画に潜む孤独と悲哀 ▷<マリ-・アントワネット最後の肖像>を描いた画家の悪意に満ちたスケッチ。
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「怖い絵」シリーズのうち、私のデフォルト。周辺から絵に矢印で解説がつくのが、別出版社版との違いか。解説は、この生活人新書のものが一番好き。
元々このテーマを扱ったNHKの番組で、ベックリンの「死の島」をバージョンごとに比較していたのを見て興味を持ち買ったものだけど、この生活人新書版には5バージョンがすべて掲載されている。(戦災で失われたもの含めて)
角川文庫の「泣く女篇」でも、ベックリンの「死の島」は取り上げられているけど、バーゼル美術館所蔵のものだけだった。 -
同じ著者の「怖い絵」三部作を読んだ後、まだちょっと物足りない気がしたのでこちらを読んでみました。三部作と重複する部分もありますが、図版はこちらの方がわかりやすいです。矢印つきで様々な要素の説明が記載されているので。また、ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた点も良かったと思います。
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「ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた」
この新書は購入したまま眠らせている。探し出して読まなきゃ、、、
残念ながら「死の島」...「ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた」
この新書は購入したまま眠らせている。探し出して読まなきゃ、、、
残念ながら「死の島」を生で観たコトはありませんが、心惹かれる絵画です。2014/04/22
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・この本を持って大塚国際美術館にいつか行ってみたい。
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内容自体は『怖い絵』がもとになっているので、
比較的かぶる部分も多い。
しかし『怖い絵』を書いた上で、中野京子の心境や解釈の変化も
しっかりと書かれているため、ファンでも満足できる構成。
もちろん『怖い絵』を未読なら、まずこの本を導入編として読むのも
おすすめできる。
ただ、解説文と絵の掲載場所が一致していないため、
若干の読みづらさは感じるかも。 -
デンタルクリニック死の島は名曲
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出来れば各章の最初か最後に図版をまとめて欲しかった(文を読んでいるとき、単語の途中で頁をめくってすぐに次の文字が目に入ってこないとダメな質なので)。他書の内容とかぶる部分も多いが今作も興味深く読んだ。
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中野京子さんの本を何冊か読んでブログに記録してきました。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-222.html
怖い絵
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-259.html
怖い絵2
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-228.html
怖い絵3
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-274.html
危険な世界史
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-265.html
この本は今までの復習であり、また新しいことも知ったし
まとめかたが違うので、楽しく読むことができました。
また、ハプスブルク家関連のページがとても多くて嬉しい。
私は、身の回りあるいはTVで見る方の中に憧れの女性がたくさんいて中野京子さんはそのうちの一人です。
一度講演に行ってご本人にお会いしてみたいなぁ。
http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-300.html -
上野の「怖い絵」展の予習のために図書館で借りたのだが、閉架書庫に入っていた。7年前に出版された本なのに…。
この本の元となったNHKの番組もyoutubeで観賞。
良書、良番組はいつまでも残って欲しいものだ。 -
「怖い絵」シリーズ、歴史と権力者の暗闇を覗くようなところが
好きで、
この新書も手に取ってみました。
テーマを絞ってあったので、より系統だてて読めて面白かった。