「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
3.81
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本棚登録 : 923
感想 : 120
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883259

作品紹介・あらすじ

名匠ベラスケスの手による、スペイン・ハプスブルク家の王子の一見かわいらしい肖像画。しかし、その絵が生まれた"時代の眼"で見ていくと、人間心理の奥底に眠る「恐怖」の側面が浮かび上がる。悪意、呪縛、嫉妬、猜疑、傲慢、憤怒、淫欲、凌辱、そして狂気…。詳細な解説を付したカラー図版三十三点を読み解くことで見えてくる人間の本性とは-。

感想・レビュー・書評

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  • 「怖い絵シリ-ズ」でお馴染みの<中野京子>サンが、NHKの放送番組のテキストをもとに加筆・修正された新書版。肖像画や歴史的絵画の詳細な解説を読みながら、人間心理の奥底に眠る「恐怖」の側面を覗き見る。▷オーストリア・ハプスブルク家とスペイン王家との驚くばかりに入り組んだ近親婚の弊害を<フェリペ・プロスペロ王子>の肖像や<狂女ファナ>の狂気の行進に見る。▷皇帝フランツ・ヨーゼフの妃<エリザベ-ト皇后>の肖像画に潜む孤独と悲哀 ▷<マリ-・アントワネット最後の肖像>を描いた画家の悪意に満ちたスケッチ。

  • 同じ著者の「怖い絵」三部作を読んだ後、まだちょっと物足りない気がしたのでこちらを読んでみました。三部作と重複する部分もありますが、図版はこちらの方がわかりやすいです。矢印つきで様々な要素の説明が記載されているので。また、ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた点も良かったと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた」
      この新書は購入したまま眠らせている。探し出して読まなきゃ、、、
      残念ながら「死の島」...
      「ベックリンの「死の島」が全バージョン載っていた」
      この新書は購入したまま眠らせている。探し出して読まなきゃ、、、
      残念ながら「死の島」を生で観たコトはありませんが、心惹かれる絵画です。
      2014/04/22
  • 内容自体は『怖い絵』がもとになっているので、
    比較的かぶる部分も多い。
    しかし『怖い絵』を書いた上で、中野京子の心境や解釈の変化も
    しっかりと書かれているため、ファンでも満足できる構成。
    もちろん『怖い絵』を未読なら、まずこの本を導入編として読むのも
    おすすめできる。
    ただ、解説文と絵の掲載場所が一致していないため、
    若干の読みづらさは感じるかも。

  • 出来れば各章の最初か最後に図版をまとめて欲しかった(文を読んでいるとき、単語の途中で頁をめくってすぐに次の文字が目に入ってこないとダメな質なので)。他書の内容とかぶる部分も多いが今作も興味深く読んだ。

  • 中野京子さんの本を何冊か読んでブログに記録してきました。


    名画で読み解く ハプスブルク家12の物語
    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-222.html

    怖い絵
    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-259.html

    怖い絵2
    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-228.html

    怖い絵3
    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-274.html

    危険な世界史
    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-265.html



    この本は今までの復習であり、また新しいことも知ったし

    まとめかたが違うので、楽しく読むことができました。

    また、ハプスブルク家関連のページがとても多くて嬉しい。



    私は、身の回りあるいはTVで見る方の中に憧れの女性がたくさんいて中野京子さんはそのうちの一人です。

    一度講演に行ってご本人にお会いしてみたいなぁ。





    http://nagisa20080402.blog27.fc2.com/blog-entry-300.html

  • 上野の「怖い絵」展の予習のために図書館で借りたのだが、閉架書庫に入っていた。7年前に出版された本なのに…。
    この本の元となったNHKの番組もyoutubeで観賞。
    良書、良番組はいつまでも残って欲しいものだ。

  • 「怖い絵」シリーズ、歴史と権力者の暗闇を覗くようなところが
    好きで、
    この新書も手に取ってみました。

    テーマを絞ってあったので、より系統だてて読めて面白かった。

  • すごく興味のあった本、やっと読めた。予備知識がなく白紙の状態で絵を観るのか、知識を持って絵を観るのか・・・どっちもそれぞれ大切だと思うけど、知識を持つと、最初の印象とはまた違った見方ができ、更に楽しめるのかなと。音楽も同じことが言えるのだけど。個人的には、死と乙女のあたりの絵が好きだったかなあ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どっちもそれぞれ大切だと思うけど」
      迷いますねぇ~
      でも読む前に絵だけみて。白紙の状態から楽しむコトも出来ますよね。それからジックリ読めば...
      「どっちもそれぞれ大切だと思うけど」
      迷いますねぇ~
      でも読む前に絵だけみて。白紙の状態から楽しむコトも出来ますよね。それからジックリ読めば、また楽しめるでしょう。。。
      2013/01/22
  •  今年最も熱中して視聴したテレビ番組、NHK探求この世界『「怖い絵」で人間を読む』。毎週月曜日の夜はほんと楽しみだった。番組テキストももちろんあるのだが、改めて書籍化された。中野先生の本は最近立て続けである。こうした出版社による人気作家の乱発姿勢、敬愛する中野先生でなかったら「何度も同じネタ使い回してんじゃねえぞ!」と言ってしまうかもしれない。ただ念のため言えば、オリジナルの『怖い絵』単行本シリーズとも違う、テレビ版テキストとも番組中で語られた内容とも違う、カラー図版たっぷりで、中にはオリジナルの『怖い絵』にも出ていなかった絵が詳しく紹介されているお得感は保証する。
    (続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/201011/article_6.html

  • 中世ヨーロッパの絵画はよく目にする機会がおおいが、絵の中に隠された深い意味を知ると違った視点で観る事ができる。
    絵で描かれる作者の訴えは文章よりも大きな表現力を持ち、無限に想像力を掻き立てる。
    この本ではカラーで絵画が掲載されており、文章も繊細で細やか。最後は自分が絵の中に入り来んでいるような錯覚に陥るような構成になっている。

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著者プロフィール

作家・ドイツ文学者。北海道生まれ。2017年「怖い絵展」特別監修者。「怖い絵」シリーズ、「危険な世界史」シリーズ、『大人のための「怖いクラシック」オペラ篇』(すべて角川文庫)、『絵の中のモノ語り』(KADOKAWA)『異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む』(NHK出版新書)、「運命の絵」シリーズ(文藝春秋)、「名画で読み解く 王家12の物語」シリーズ(光文社新書)、『美貌のひと』(PHP新書)、『残酷な王と悲しみの王妃』(集英社文庫)、『画家とモデル』(新潮社)など、著書多数。

「2022年 『展覧会の「怖い絵」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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