「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
3.81
  • (56)
  • (108)
  • (77)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 760
レビュー : 116
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883259

作品紹介・あらすじ

名匠ベラスケスの手による、スペイン・ハプスブルク家の王子の一見かわいらしい肖像画。しかし、その絵が生まれた"時代の眼"で見ていくと、人間心理の奥底に眠る「恐怖」の側面が浮かび上がる。悪意、呪縛、嫉妬、猜疑、傲慢、憤怒、淫欲、凌辱、そして狂気…。詳細な解説を付したカラー図版三十三点を読み解くことで見えてくる人間の本性とは-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 内容自体は『怖い絵』がもとになっているので、
    比較的かぶる部分も多い。
    しかし『怖い絵』を書いた上で、中野京子の心境や解釈の変化も
    しっかりと書かれているため、ファンでも満足できる構成。
    もちろん『怖い絵』を未読なら、まずこの本を導入編として読むのも
    おすすめできる。
    ただ、解説文と絵の掲載場所が一致していないため、
    若干の読みづらさは感じるかも。

  • 上野の「怖い絵」展の予習のために図書館で借りたのだが、閉架書庫に入っていた。7年前に出版された本なのに…。
    この本の元となったNHKの番組もyoutubeで観賞。
    良書、良番組はいつまでも残って欲しいものだ。

  • すごく興味のあった本、やっと読めた。予備知識がなく白紙の状態で絵を観るのか、知識を持って絵を観るのか・・・どっちもそれぞれ大切だと思うけど、知識を持つと、最初の印象とはまた違った見方ができ、更に楽しめるのかなと。音楽も同じことが言えるのだけど。個人的には、死と乙女のあたりの絵が好きだったかなあ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「どっちもそれぞれ大切だと思うけど」
      迷いますねぇ~
      でも読む前に絵だけみて。白紙の状態から楽しむコトも出来ますよね。それからジックリ読めば...
      「どっちもそれぞれ大切だと思うけど」
      迷いますねぇ~
      でも読む前に絵だけみて。白紙の状態から楽しむコトも出来ますよね。それからジックリ読めば、また楽しめるでしょう。。。
      2013/01/22
  •  今年最も熱中して視聴したテレビ番組、NHK探求この世界『「怖い絵」で人間を読む』。毎週月曜日の夜はほんと楽しみだった。番組テキストももちろんあるのだが、改めて書籍化された。中野先生の本は最近立て続けである。こうした出版社による人気作家の乱発姿勢、敬愛する中野先生でなかったら「何度も同じネタ使い回してんじゃねえぞ!」と言ってしまうかもしれない。ただ念のため言えば、オリジナルの『怖い絵』単行本シリーズとも違う、テレビ版テキストとも番組中で語られた内容とも違う、カラー図版たっぷりで、中にはオリジナルの『怖い絵』にも出ていなかった絵が詳しく紹介されているお得感は保証する。
    (続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/201011/article_6.html

  • 中世ヨーロッパの絵画はよく目にする機会がおおいが、絵の中に隠された深い意味を知ると違った視点で観る事ができる。
    絵で描かれる作者の訴えは文章よりも大きな表現力を持ち、無限に想像力を掻き立てる。
    この本ではカラーで絵画が掲載されており、文章も繊細で細やか。最後は自分が絵の中に入り来んでいるような錯覚に陥るような構成になっている。

  • 予備知識なしに何かを体験することが苦手です。
    絵画でもお芝居でも音楽でも。
    解説としてとても役に立つし、さらに掘り下げて知りたくなるので怖い絵シリーズは好きだなと思います。
    これはキリスト教と西洋史に特化した本ですが、日本史や仏教に関した美術書も読んでみたいです。

    長いことピアノを習っていましたが、背景についてもっと知識があればもう少し楽しめたかな?

  • 2019年の読み初め。
    「怖い絵」シリーズはこれまでに何冊か読んでいたけど、この本はカラーなのでとても分かりやすかった。
    他の怖い絵シリーズで取り上げられていたのと同じ絵画も何点かあったけど、「運命」とか「憤怒」とか、テーマにそった解説だったので、これはこれで繋がりが見えてよかった。
    なかでも一番怖い!と思ったのは、ハプスブルク家の系譜だったかな。王族を描いた肖像画なのに、死相しか見えないんだものな。
    西洋絵画の解説書ばかり読んでいたから、そういう学者さんだとばかり思っていたけど、著者の中野京子さんって作家で独文学者だったのね。
    他の著書で、「中世ヨーロッパは識字率が低かったので、聖書の内容を教えるために、教会に宗教画を飾った」って解説してあって、目から鱗が落ちる思いだった。
    カタカナの名前が苦手で、世界史を真面目に勉強してこなかったんだけど、「イワン雷帝は織田信長と同時代の人物」って補足なしに読めるように読めるようにならないとね。

  • 歴史
    美術

  • 「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

  • 時間があれば

全116件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家・ドイツ文学者。2017年「怖い絵展」監修者。新聞や雑誌の連載、講演会やテレビ出演など多方面で活躍。『怖い絵』シリーズ、『名画の謎』シリーズなど著書多数。訳書に『マリー・アントワネット』など。

「2018年 『怖い橋の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)のその他の作品

中野京子の作品

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする