「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883259

感想・レビュー・書評

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  • 絵画と併せて歴史や画家の背景にも触れた解説で、とても分かりやすく読みやすかった。
    世界史に興味出ますね。

  • 人間の持つ様々な感情や、歴史に翻弄される人生、宮廷生活をテーマに、絵画の紹介をする。
    スペイン・ハプスブルク家の凋落の歴史を語るベラスケスの『フェリペ・プロスペロ王子』。
    オーストリア・ハプスブルク家の皇妃エリザベート。
    マリア・テレジアとマリー・アントワネット。
    『我が子を喰らうサトゥルヌス』をはじめとする『聾者の家』の連作『黒い絵』のゴヤ。
    ロシアを代表するレーピン、ドラクロア。
    キリストの磔刑を描いたルーベンスと『イーゼンハイムの祭壇画』。
    背景を知った上で眺めると、絵に込められた深いメッセージを読み取ることができる。

  • これまでの同じ著者の作品と内容が重複している部分が見られたけれど、講義を根底にしているだけあって、わりとわかりやすい内容だった。

  • ハプスブルグの血統第一主義、青い静脈を残す。近親結婚による劣性遺伝。怖いという本当の意味を知らせてくれる良書。中野さんは決して興味本位ではない。

  • 歴史って残酷だな…
    過去からは恐怖しか湧かない。

    Mahalo

  • 「怖い絵」シリーズの本は幾つかあるようで、なかなか興味深い。決して絵画は「怖い絵」ばかりでは無いと思うが、歴史的背景、特に人間模様が渦巻くエピソードを知れば、より深く絵画を愉しめる(?)ということを勉強させて貰った。

  • 中野京子さんの著書は、以前に二冊読んでいたので、同じ作品についての解説も多かったのですが、こちらではより詳しいポイントを示してくれていたので、初心者向けのわかりやすい本となっていたと思います。

  • 「怖い絵」そのものよりも、その時代背景や人物相関が面白い。知っている話、知らなかった話を含め、絵画の楽しみ方の一つとして参考になる。それぞれの逸話についても、調べればもっとさまざまな逸話や人間関係がありそうで、知的好奇心が湧く。西洋画だと範囲が広くなってしまうが、その背景を知る入門書の一つとして有効。世界史年表を横に置きながら読めば良かったと思った。

  • 絵が怖いというか、中世の貴族のなんと恐ろしいことか。絵が現しているその時代の背景が正直怖かった。
    そして15世紀から支配してきた様々な王家の抱えていた問題。
    それらを絵が的確にもの語っている。
    特にハプスブルグ家の話はなんとも言えず。。。
    単なる絵画を学ぶだけでは足りず、やはり歴史そのものであると再認識した次第。

  • 「怖い絵」シリーズは読んでいたけど、こちらはNHK教育(Eテレ?)で放送したものをまとめたものとのこと。
    いままで取り上げられてきた絵画を、テーマ(運命・呪縛・憎悪・狂気・喪失・憤怒・凌辱・救済)でまとめてより細かく解説されていて、大変おもしろかった。
    あとがきに、ロケ地である「大塚国際美術館」の紹介がされていた。
    知らなかった!是非行ってみたいと思うけど、鳴門か・・・
    ちょっとやそっとでは、行けない場所だ~
    でもでも、いつか行ってみたい♪

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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