こだわり人物伝 2010年10・11月 バーンスタイン~愛弟子が語る/ショパン~魂の旋律 (知楽遊学シリーズ)
- 日本放送出版協会 (2010年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784141895541
感想・レビュー・書評
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佐渡 裕著『ショパン〜魂の旋律〜」
1.本の内容
私は、7歳から15歳の8年間ピアノを習っていました。とはいってもなかなか上達もせずだらだらと8年間もピアノを引き続けていました。
この本を読んだ理由もピアノのと言えば「ショパン」だからでしょう。今思うと私は、ピアノを弾くより聴く方が好きなのではないかと思っています。というのは、私は集中したいとき、勉強するとき、などには必ずクラッシックを聴いているからです。
2.私の注目点
この本はクラッシックのいや、ピアノといえば「ショパン」にまつわるお話が書かれています。
フレデリック・ショパン。
通称ショパンはフランス人の父とポーランド人の母のもとに生まれた長男だそうです。才能があったショパンは各地でその才能を発揮しますが、とある国でショパンはコンサート嫌いになってしまいます。それでもなお、ピアノを愛し弾き続けたショパンに私は非常に惹かれました。
作中に、8年間暮らした恋人がいるのですが、その恋人と破局する直前につくられたとされている子犬のワルツも改めて聴くとこの本を書いた平野啓一郎さんが言っていたように色々考えせられると思います。
3.みなさんに読んでほしい点
私がもっとも惹かれたのは各地を渡り歩く中挫折もあっただろうに、決してピアノをやめなかったショパンは、ほんとうに素敵だ思います。
彼はピアノがなかったら、音楽がどうなっていたのだろうとも考えてしまいます。 この本を読む前でも読みながらでも読み終わった後でもショパンの作った曲を聴くと彼の繊細な旋律が浮かび上がります。
ショパンの半生が書かれた本を読むことができて私は非常に嬉しいです。(210104 015)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20110701積読
20120721いま読んでる→読み終わった
クラシック音楽の知識はあまりないけれども読み物として楽しめる一冊。佐渡氏が語る師匠バーンスタインとの日々には、世界的な指揮者の飾らない一面や、作曲者としてそして教育者としての姿を見る。数十年単位で先を見据えて種を蒔く教育ってすごいと改めて思う。才能のある人の中でも一握りしか到達できない、一流レベルのレッスン場面では息がつまりそうになる・・・この緊張感!
時代背景や育った家庭環境からショパンの人物像とその人生をたどる後半。絵画もそうだけれど、予備知識がない状態でぽーんと丸ごと感覚的に味わうのも良いが、創り出された背景を知れば一味もふた味も奥深い世界が広がり出して好奇心をくすぐられる。ショパンにもアンテナ張っておこう。 -
バーンスタインが好きなので。佐渡さんとのたくさんのエピソードを読んだ後の、バーンスタインの「ビッググッバイを言わなければならない」の一言は辛かった。でも、色んな素顔が垣間見れたすごくいい読み物でした。
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前半、バーンスタインのところしか読んでいませんが・・・。
指揮者バーンスタインと佐渡さんのことがよくわかります。
やっぱり愛すべき人物だったんだなぁ。
亡くなるまえに、最後に札幌に種をまいてくれて、本当によかったと思います。
[2010.10.19]