for ユース 2024年3月 (NHKテキスト)

著者 : 齋藤孝 土井英司 河合俊雄 文月悠光

• NHK出版 (2024年2月26日発売)

感想・レビュー・書評

[nakaizawaさんの感想 · 2024年4月4日]

「forユース」齋藤孝・土井英司・河合俊雄・文月悠光著、NHK出版、2024.03.01
117p ¥600 C9490 (2024.04.04読了)(2024.02.28購入)
若い人のために四冊の本が紹介されています。

【目次】
第１回　シュリーマン『古代への情熱』齋藤孝　学び続けることの意味
第２回　松下幸之助『道をひらく』土井英司　仕事に取り組む姿勢を学ぶ
第３回　ロビンソン『思い出のマーニー』河合俊雄　生きづらさに向き合う
第４回　『石垣りん詩集』文月悠光　言葉で自分を見つめ直す

●対立、前進(45頁)
対立はお互いの停滞につながりますが、伝え方を工夫して互いに学び合うことで、ともに前へ進めるようになります。
●親子より友達のほうが(78頁)
子どもの心理療法を行っていると、「親子関係をどうにかすれば問題は解決するのでは」と考えている親御さんもお子さんも多くいます。でも実のところ、対等な関係で何でも話せる友達のほうが、心の問題を解決する上ではずっとずっと重要で、だからこそ心理療法が有効なのかもしれません。
●誌(117頁)
誌にふれること／詩を書くことは、自己のまだ見ぬ部分を探求する行為であり、それは何らかの形で己を生かし、助けることにつながる。

☆関連書籍(既読)
「古代への情熱」シュリーマン著・村田数之亮訳、岩波文庫、1954.11.25
「声に出して読みたい日本語」斎藤孝著、草思社、2001.09.18
「子どもの日本語力をきたえる」斎藤孝著、文芸春秋、2002.09.15
「子どもの日本語力をきたえる」齋藤孝著、文春文庫、2005.12.10
「スラムダンクな友情論」斎藤孝著、文春文庫、2002.10.10
「ことばの力をとりもどそう」斎藤孝著、ＮＨＫ教育テレビ、2004.04.01
「軽くて深い井上陽水の言葉」齋藤孝著、角川学芸出版、2010.04.25
「福沢諭吉『学問のすゝめ』」齋藤孝著、NHK出版、2011.07.01
「齋藤孝特別授業『銀の匙』」齋藤孝著、NHK出版、2018.03.30
「商売心得帖」松下幸之助著、ＰＨＰ研究所、1973.02.20
「指導者の条件」松下幸之助著、PHP研究所、1975.12.01
「人事万華鏡」松下幸之助著、PHP研究所、1977.09.10
「実践経営哲学」松下幸之助著、ＰＨＰ研究所、1978.06.26
「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」松下幸之助著、ＰＨＰ研究所、1980.03.20
「社員心得帖」松下幸之助著、ＰＨＰ研究所、1981.09.09
「河合隼雄スペシャル」河合俊雄著、NHK出版、2018.07.01
「ミヒャエル・エンデ『モモ』」河合俊雄著、NHK出版、2020.08.01
（アマゾンより）
春の特別編。「若い世代」に贈る、古典、人生論、児童文学、詩集のエッセンス
これから新しいことに挑戦する人たちへ向けて、人生と社会を切り開いていくための4作を、各界の第一線にいる講師が解説。シュリーマン『古代への情熱』(齋藤孝)で学び続けることの意味を考え、松下幸之助『道をひらく』(土井英司)で仕事と人生に対する構えを身につけ、ロビンソン『思い出のマーニー』(河合俊雄)で人とのつながりを再確認し、『石垣りん詩集』(文月悠光)で言葉のもつ力を学びなおす。

[9678さんの感想 · 2024年4月1日]

アーカイブも含めて、読了しました。特に松下幸之助と石垣りんに心が動きました！表札の詩は素晴らしいですね。

[morickさんの感想 · 2024年3月21日]

4つの中では石垣りん詩集のパートが一番心に残った。

[はっしーさんの感想 · 2024年3月9日]

年長者にも効く内容。
捉え方は人それぞれ。

著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる！　要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。