別冊NHK100分de名著 読書の学校 西研 特別授業『ソクラテスの弁明』 (別冊NHK100分de名著読書の学校)

著者 :
  • NHK出版
3.77
  • (5)
  • (22)
  • (10)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 150
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784144072475

作品紹介・あらすじ

日本一わかりやすい解説で、哲学のイロハを学ぶ

哲学の祖・ソクラテスが、いのちを賭けて問うたこと。それは、どうすれば本当の価値を知ることができ、自分の心をよくしていけるのか──。世界で最も著名な哲学書から、自分なりの答えの出し方を学ぶ。哲学を身近に感じ、「考える楽しさ」に気づく白熱講義。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  哲学とは、対話により共通理解を探すこと。息子に邪魔されながら読んだのでじっくり考えられなかったのが残念だが、この授業とても面白そう。相変わらず授業を受けた高校生が聡明すぎる。
     いくら文明が目まぐるしいスピードで進歩していても、人間は紀元前の頃からあまり変わっていない点が興味深い。人によって正義が違うからこそ対話を重ね、互いの共通部分を探す。これを感情に左右されずに相手のことを理解しようとしながら行えば、世界はもっと生きやすく平和になると思うのに。

  • とてもわかりやすくて、ソクラテスのことについての理解より、ソクラテスが行ってきた対話の重要性について書かれてあった。
    具体的な例があり、正義とは、美とは、などの共通理解を深めることの重要性を改めて感じさせ、また思考することの大切さについて学べたと思う。
    哲学の初心者向けの一冊。

  • 過去3回くらい読んでいるはずなのに、今回が一番内容が頭に入ってきた。自分でも考えながら読んだためと思われる。哲学の本なのだから毎回こうしたいもの。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000056897

  • 読了。非常に読みやすかった。詳しく書かれているし、ソクラテスの弁明と合わせて読めば理解が深まる。

  • ソクラテスの弁明の要約のようなタイトルだが、これを題材に読者に考えてもらうための本だと感じた。対話の必要性を心から納得するには、もう少し勉強が必要なのかもしれない。

  • 哲学は対話

  • 吟味を欠いた生というのは生きるに値しない。

    哲学の基本はやはり対話。
    ソクラテスの思考やルーツの解説がありながらも、哲学とは?ということを分かりやすく解説してくれている。

    言葉としては出てきませんが、本質観取のやり方•考え方を学べる本だと思いました。

  • 勇気とは何か?をソクラテスの探究方法に従って実際に言葉にしてみるところが特に面白かった。

    対話によって
    他者と体験を共有し
    共通認識を導く

  • 「プラトン『ソクラテスの弁明』」西研著、NHK出版、2019.08.30
    142p ¥864 C9490 (2019.10.14読了)(2019.09.08購入)

    【目次】
    はじめに なぜいま、哲学なのか
    第1講 哲学って何?
    第2講 哲学の出発点
    第3講 哲学の目的
    第4講 対話することの意義

    ☆関連図書(既読)
    「ソクラテスの弁明・クリトン」プラトン著・久保勉訳、岩波文庫、1927.07.03
    「ソークラテースの弁明・クリトーン・バイドーン」プラトーン著・田中美知太郎訳、新潮文庫、1968.06.30
    「饗宴」プラトン著・久保勉訳、岩波文庫、1952.10.05
    「饗宴」プラトーン著・森進一訳、新潮文庫、1968.08.30
    「プラトン『饗宴』」納富信留著、NHK出版、2013.07.01
    「ソクラテス」田中美知太郎著、岩波新書、1957.01.17
    「プラトンの哲学」藤沢令夫著、岩波新書、1998.01.20
    「ヘーゲル・大人のなりかた」西研著、NHKブックス、1995.01.20
    「ニーチェ『ツァラトゥストラ』」西研著、NHK出版、2011.04.01
    「「幸せ」について考えよう」島田雅彦・浜矩子・西研・鈴木晶著、NHK出版、2014.05.30
    「ルソー『エミール』」西研著、NHK出版、2016.06.01
    内容紹介(amazon)
    日本一わかりやすい解説で、哲学のイロハを学ぶ
    哲学の祖・ソクラテスが、いのちを賭けて問うたこと。それは、どうすれば本当の価値を知ることができ、自分の心をよくしていけるのか──。世界で最も著名な哲学書から、自分なりの答えの出し方を学ぶ。哲学を身近に感じ、「考える楽しさ」に気づく白熱講義。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

哲学者。京都精華大学社会メディア学科助教授。哲学者らしからぬ軽い風貌と語り口で若いファンを多くもつ。「普通の人々の心に届く新しい哲学を構築するのは彼しかいない」といわれる期待の学者。著書は、『哲学的思考』(筑摩書房)、『実存からの冒険』(ちくま学芸文庫)、『ヘーゲル・大人のなりかた』『哲学のモノサシ』(NHK出版)、『哲学は何の役に立つのか』(洋泉社新書y、佐藤幹夫との共著)など多数。現在、『哲学のモノサシ』シリーズを執筆中。

・もう一つのプロフィール……
だれに聞いても「怒った顔をみたことがない」という温厚な哲学者。学生からの人気はピカイチ。天才的頭脳の持ち主にしては「ちょっと軟弱」「貫禄がない」との評もあるが本人は全然気にしていないようだ。

「2004年 『不美人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西研の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×