別冊NHK100分de名著 集中講義 河合隼雄: こころの深層を探る (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)

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  • NHK出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784144072734

作品紹介・あらすじ

自分のなかに、自分の知らない自分がいる。

「生きづらさ」を感じる人が多い時代、人々の悩みに寄りそい、個人の物語に耳を澄まし続けた河合隼雄の著作がふたたび輝きを増している。数多くの昔話や神話から、日本人の心の構造を取り出して見せた河合心理学の真価は、決して古びることがない。臨床心理学者の河合俊雄氏が、師であり、父であり、同志である河合隼雄の全体像を平易に解説。大好評を博した「NHK100分de名著 河合隼雄スペシャル」の番組テキストに、書き下ろし新章を加えた決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 名著78 「河合隼雄スペシャル」:100分 de 名著
    https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/78_kawai/index.html

    別冊NHK100分de名著 集中講義 河合隼雄 河合 俊雄(著/文) - NHK出版 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784144072734

  • 放送用のテキストとどう違うかというと「明恵 夢を生きる」という章27ページが増えたことです。
    逆に、この別冊で消えたぺージもあります「ふたつよいことさてないものさ」の1ページです、それに放送用はカラー写真だったのが白黒になりました。
    世俗的な(つまり学問的ではない)感想になりますが、この本の一番の特徴は、河合隼雄の息子さんが書いた本であることです。この本の中に親子間のエピソードの話はないですがが、一子相伝的な繋がりを感じながら読むと感慨深いです。

  • 河合隼雄先生の息子さんによる、河合隼雄先生の著書5冊をベースにした解説。
    数学の教師だった河合隼雄が心理学の勉強を始め、ユング心理学に出会い、それまで嫌っていた仏教を心理学と結びつけ、ユング心理学を日本に落とし込んだ。

    ユングの解説をする河合隼雄の解説…という内容なのでユングの話をしてるのか河合隼雄の話をしてるのか分かりづらい部分がある。あと単純に河合隼雄の書く内容が難しい。
    河合隼雄の、明恵の夢の解説や神話における心理性の見解は目を見張るものがあるが、トンデモ理論では?と感じてしまうこともしばしば。。科学的解明が難しいのでなんとでも言えてしまう気もする。

    やはりこの内容だけだと分からないことが多い。
    1冊1冊、自分の目でしっかり読んで考えないと駄目だなと思った。

  • 最近、臨床心理界隈で話題を作り続けている東畑氏の本を読んでいく中で、河合隼雄氏を避けて通ることができず、まずは入門書に触れてみた。
    河合先生の本は読むだけで癒されるなどとも言われているが、それは彼の真っ直ぐな正しさにあるように感じた。ただ優しかったり、憐れんだりしているのではなく、中道を意識しながら、クライエントと同じ場所にまで行って心理療法を行う。これは全ての人にできることではないかもしれない。
    それでも河合氏の遺したもの、ここに出てきた、明恵上人や元暁などの偉人の思想などは今後、心理士としても1人の人間としても大きな糧となるだろう。

  • 河合隼雄の主要著作の紹介。
    女性性と男性性の視点。西洋と東洋の魂レベルの違い。

  • 以前から興味があった河合隼雄。いきなり著書を読むのは挫折する可能性があると思い、入門書である本書を手に取った。

    前提知識がないせいか、読み進めるのに少し時間がかかってしまった。一読しただけだと全て理解できたとは言い難い。内容が興味深いのは間違いないのでもう少し理解できるまで読むとします。

    その後は本書に読みやすいと書かれていた河合隼雄の著書、「ユング心理学と仏教」を読もうと思う。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1383333

  • 河合先生の深~い心理学のお話。もう少し河合さんの本を読んでみます!

  • 西洋と東洋で、自我や自己の考え方が違う、のがとても興味深く、確かに日本人としてそうだな、と思い、それはどう醸成されてくるのか、文化、というものの捉え方がおもしろい、と思った。

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著者プロフィール

1957年生まれ。臨床心理学者、ユング派分析家。京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。Ph.D.(チューリッヒ大学、1987年)、ユング派分析家資格取得(1990年)。甲南大学助教授、京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻助教授(心理臨床学講座)、京都大学こころの未来研究センター教授・センター長を経て、現在、京都大学人と社会の未来研究院教授。IAAP(国際分析心理学会)会長、京都大学人と社会の未来研究院副院長などを歴任。著書に『概念の心理療法』(日本評論社)、『ユング派心理療法』『心理療法家がみた日本のこころ』(ミネルヴァ書房)、『村上春樹の「物語」』(新潮社)、『心理臨床の理論』(岩波書店)、『発達障害への心理療法的アプローチ』『ジオサイコロジー』(いずれも共著、創元社)などがある。

「2023年 『夢とこころの古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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