- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150018221
感想・レビュー・書評
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短編集。探偵リンリーと助手スメサーズの登場する表題作は「奇妙な味」代表作で切れ味あり面白い。他のは玉石混淆。『ラウンド・ポンドの海賊』『新しい名人』『演説』『アテーナーの盾』などはミステリーではないが何とも異様な余韻の残る話。
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10ページくらいのミステリーが詰まった超短編集。
一話が短いので、すぐ読める。
ミステリ好きの人の暇つぶしにぴったり。 -
奇妙な風味の古典短編集。ミステリというよりファンタジーの部類だろうが自由自在。表題作を筆頭に答えを出すというより余韻で読ませるところが味がある。謎の調味料ナムヌモ売りのスメザーズ氏がいい味を出している9編だけでなく、残りの17編も宮内悠介ばりの現代SF的な「新しい名人」とか、サスペンスですらない「ラウンド・ポンドの海賊」とか多彩でなかなか楽しめる。
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ミステリの仕掛けの部分や隠された部分についてはもう簡単に察することができるし、驚くこともできないくらいこちらが擦れてしまっているのだけれど、フラットやクラブのあたたかい居心地の良さ、すぐにわからなかったことを恥じ入らせるような皮肉、そっとカードを差し出して終わるような話の幕切れがよい
地名や仕草のところどころにホームズを感じる -
これって、結末途中でわからないですかね??
自分は途中でわかってしまったんですが…
なんか、よくわかりません。
わかって楽しむのもですか、楽しかったですが…
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確かに古さは否めないが、確かに、奇妙な味わいとしかいえない読後感が心地よかったりする。
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ナムヌモって、なかなかいい名前‼︎
さらっと読んで、古い時代に想いを馳せる…
なんかほのぼのです。
しかし、古い中に
「今ではああいう犯罪にお目にかかることはない。なぜかは知らないがね。どういうわけか人間がのろまになっているようだ。あまり工夫しなくなった。まあ、いいさ。たぶん、それでいいんだろう」
を見つけて、なんだか笑う。
結局あまり進歩しない人間。 -
表題作以外はあまりおもしろくなかった。
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ファンタジーで有名なダンセイニ卿の手による推理小説。
純粋な推理小説ばかりではなく、ファンタジーのような話や
SFのような話も掲載されている。
数枚の文章量でピリッとひねりのきいた話を書き上げる手腕は
さすがダンセイニ卿という感じだが、正直ファンタジーほどの
魅力は感じられなかったな。