死は万病を癒す薬(ハヤカワ・ミステリ1830) (ハヤカワ・ミステリ 1830 ダルジール警視シリーズ)
- 早川書房 (2009年11月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (591ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150018306
感想・レビュー・書評
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ダルジールシリーズの最新版。このシリーズで興味深いのはそれぞれの人物の考えが読み取れるところで、パスコー、ダルジールのひとりごとはいつも苦笑してしまう。
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[ 内容 ]
サンディタウンの町は生まれ変わろうとしていた。
海辺のリゾート地にすぎない町に、アメリカ式の大規模な療養所アヴァロンが開設され、さらには健康と保養を売り物に町全体を再開発しようというのだ。
計画の中心は地主のパーカーと、地元きっての名士であるレイディ・デナム。
だが、計画を華々しくぶち上げるパーティーの席上で惨劇が起きる…おりから負傷後の療養のためにアヴァロンに入院していたダルジール警視は、駆けつけたパスコーらの迷惑も無視して、さっそく活動を開始する!
巨匠が、その技巧をふんだんに駆使する、本格推理大作。
[ 目次 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
やっぱり好きなディーエル&パスコー。今回はDalzielのリハビリぶりがよかったです(;;)が、一方でパスコーのビミョーな自立ぶりも示しているので、聖三位一体の一体度が薄れたところを描いており、ウィールディもあんまり活躍しないのが残念です。
真相はじつは・・の終わり方は、このシリーズの初期からよくあるので、もうしょうがないか、というか、それ自体味だと思ってますが、準レギュラーになってしまったフラニーをいい気にさせるのはヤかも(Death's Jest-Bookのときは号泣してしまいましたが)。