ネットの中の島々 上 (ハヤカワ文庫 SF ス 5-3)

  • 早川書房
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本棚登録 : 79
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150108991
#SF

作品紹介・あらすじ

時は21世紀。地球はひとつの巨大な"ネット"に包みこまれていた。情報化と核兵器廃絶で力を失った国家にかわり、ネット上で活躍する多彩な多国籍企業が地球を動かしているのだ。そのひとつ《ライゾーム》社の呼びかけに応え、第三世界のデータ海賊の大物たちが、社のゲストハウスに集結してきた。違法なデータ盗用と無意味な武力抗争に終止符を打つのが《ライゾーム》社のもくろみだった-。だが交渉開始の矢先、会談の責任者ローラの目前で悲劇が起こった…。気鋭作家が近未来情報化社会をリアリスティックに描いたSF問題作、ついに登場。キャンベル記念賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 前半はもたもたしているが、後半はスピード感がある
    表紙   4点栗原 裕孝
    展開   5点1988年著作
    文章   5点
    内容 550点
    合計 564点

  • 伊藤計劃の『虐殺器官』からのつながりで。
    1988年発表というから、22年前の作品。
    当時のテクノロジーから想起される未来像なので
    ちょっと違うなと思うところもあるが。
    舞台はネットワークに世界が取り込まれている近未来。
    主人公のローラは旦那と子どもがいて
    「ライゾーム」というネット上で活躍する国際企業に勤めている。
    ここは友愛がベースとなる共同体のような感じ。
    そこでローラはロッジのオーナーを担当している。
    そこに違法なデータ盗用を行うデータ海賊たちが集まり
    会議を行うことになった。
    違法なデータ海賊たちを取り込もうという
    「ライゾーム社」の策略だ。
    そこでデータ海賊の一人が殺された。
    そこからローラの世界を股にかけた戦いが始まる。
    ハバナ、シンガポール、船舶、収容所と舞台は転々としながら
    ローラは巻き込まれ型のヒロインとして
    それぞれの舞台で自らのアイデンティティを武器に
    抵抗を続けていく。
    導入部は未来的なシステムなどが舞台装置として紹介されるが
    途中からは一気に戦争ものの様相を帯びてくる。
    ネットワーク、国際的な利権、戦争
    こうしたテーマに近未来的なシチュエーションのなかで
    未来の姿を描いている。
    ローラの運命がどうなるのか
    そこに興味をもって読み続けた。
    やや面白いくらいな感じかな?

    本文から。

    あらゆるテクノは危険なものだ。
    可動部分がなくてもさ。

    ひとつの世界というのは、
    逃げ出すところがないっていうことだ。

  • 20100729
    ブルース・スターリング
    だけど、サイバーパンクじゃないので、あまり面白くなかった。
    上巻

  • 2009/11/27購入

  • ちょっと「古めかしい未来」になってしまったような未来予想図だけど、ふつうにスパイもの的な感覚で面白い。

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