ブレードランナー 3 (ハヤカワ文庫 SF シ 9-6)

  • 早川書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150113179

感想・レビュー・書評

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  • ジーターさんなかなかやりますな
    表紙   5点木嶋 俊  大野 晶子訳
    展開   5点1996年著作
    文章   5点
    内容 750点
    合計 765点

  • 前作「ブレードランナー2」より数段良い。
    導入は、軌道上の映画スタジオでデッカード元刑事の伝記映画が撮影されている…というプロット。意表を突く展開に前作同様のB級な予感…。

    しかし意外と味のある作品なのであった。

    火星植民地で精神が荒廃した人々の描写はまさにディック的世界。北海の海底に沈潜した宇宙船「サランダー3号」のくだりは恒星船の“幽霊船化”というなんともしびれる状況設定。その他、ケミカルな幻覚で各種の神と出会える粉末なども登場し、これまた見事にディック的。

     恒星船内での時間の停止による過去と現在の出会い。ケミカルな幻覚と現実の混交。現実と映画撮影の交錯。こうした幻惑的な展開が絶妙なバランスで紡がれる。

     全体的にダークで悲劇的な色調に彩られているのもまた良し。
     
     前作A氏の訳より本作の大野氏の訳のほうが読み易いと思う。

  • なんとか辻褄を合わせた、という印象。映画のシーンがメタフィクション的に織りなされるのだけれど、そういう技巧に流れたか、という失望感の方が勝った。

  • サランダー3号の謎やレプリカントと人間は何処が違うのかなど、シリーズの謎がジーター流に解決されます。個人的にはもう少しアクティブなデッカードを見たかったのですが、作品的には2より断然こちらの方が良いです。ジーター作品の中でもベストの部類に入ると思います。

  • いやぁ、楽しかった

     楽しかったの一言。

     2での伏線が見事につながっている。登場人物を極限まで切りつめて冗長さを排除したジーターの手法はいい方向に花開いている。

     読める展開ではあるが、レイチェルとサラの謎、タイレル社の謎がラストにかけて一気に解き明かされる。ネオ・レイチェルをつれたデッカードはブレラン4の余韻がありいいエンディングだ。

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