- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150116811
感想・レビュー・書評
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いや、素晴らしい作品だった。これぞSFだと思う。
「日常」の描写が本当に巧い。
「その世界」の空気感みたいなものが、読んでてヒシヒシと伝わってくる。
「SF」なのは舞台装置のみであって、そこで展開される「物語」の現実感が素晴らしい。
大野典宏氏による解説から引用。<blockquote>「本作品は今の時代になったからこそ、先進的なハードSFとして評価されるべきものである。時代がやっとレムに追いついたのだ」。本作品が再評価されることを願ってやまない。</blockquote>確かに。確かに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「SF?ああ、もちろん好きだ。ただし、駄作にかぎる。つまり、駄作と言わないまでも、荒唐無稽なやつだ。(略)いい作品となると話は違ってくる…」というピルクスの語りに(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
軽い中編や粋な短編を読み散らかしたい気分にピッタリとハマりました -
操船や人工知能に関するシステム工学的な筆者の知見が圧倒的(<ほとんど理解できない)。なんだけど、全然知識自慢的なことではなく、主人公ピルクスが、人為的なミス?かプログラムバグか?ロケット墜落事故の真相を究明するエピソードや、貨物船のクルーの中に紛れた人間そっくりのアンドロイドとの腹の探り合いなどなどを、スリリングなミステリーとして読ませる。
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2009/2/9購入
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人類が宇宙で自由に飛び回る時代になっていない2008年とはいえ、細部に現実との乖離はあっても
1971年のこの作品は、まさに今。
今なら、概念が分かる。
それは、テクノロジーの点での先見性とともに
技術の発展とともに人間、人間であること、
思考、思索、哲学が物語の芯として存在している
からではないかと。