昔には帰れない (ハヤカワ文庫 SF ラ 1-4)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118723

感想・レビュー・書評

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  • SFホラ吹きオジさんの短篇集。あとがきにあるように伊藤訳の作品群は比較的わかりやすいものが多く、浅倉訳のそれらには難解で衒学的で理解不能な傾向がありました。想像力がおいてけぼりを食らう酩酊感はラファティならではの醍醐味だと思います。

  • 気に行ったのは以下。
    素顔のユリーマ
    楽園にて
    小石はどこから
    忘れた義足
    大河の千の岸辺

  • 滅茶苦茶面白い。前半のみじかめのお話はわりとわかりやすい。「崖を登る」「小石はどこから」「昔には帰れない」あたり大好き。
    後半は少しながめのお話。「忘れた偽足」「大河の千の岸辺」「1873年のテレビドラマ」はわかりやすく面白い。私は「すべての〜」「行間から〜」がちょいわかりづらくて、「廃品置き場の裏面史」はこの読みでいいのかな〜 結末はわざと曖昧なのかな〜 と悩みます。
    みなさんどう読んだのかな〜?

  • 十数年ぶりに出たラファティの短編集.第II部は難解だけど,これがラファティの本質かもしれない.「大河の千の岸辺」や「全ての陸地ふたたび溢れいづるとき」なんかの奇妙な風合いは,ラファティ以外の何者でも無い.帯の「抱腹絶倒」というコピーに惹かれて買った人は,戸惑うんじゃ無いかな.

  • 何が面白いのかさっぱりわからん作品もあるけれど、ラファティはやっぱりいい。

  • 『九百人のお祖母さん』で知られる、R・A・ラファティの、短編集。

    だいたいにおいて、表紙に騙される。

    横山えいじさんのイラストは、抜群の吸引力を持ってる。

    もうそれだけで、楽しくなっちゃって、手に取ってしまう。

    そして、見事にはめられる。

    すごく真面目で、スケール感のある、まっとうなSFが始まったと思わせておいて、あれよあれよという間に、ひょいっと人の気持ちを軽くいなすかのような、オチへと向かわされる。

    そしてそれが、心地よい。

    本書は、「I」と「II」と、途中で章立てが分かれているが、読みやすくなじみやすいのは、「I」の方であったろうか。

    「II」の方は、若干僕には難しかったようです。

    もっと、SFマインドを探求しないと……!

    設定の秀逸さにドキドキし、それでいて読み物としてワクワクさせられる。

    そんな、SFの楽しさを存分に味わいたい方に。

  • 久しぶりのラファティ。
    「九百人のおばあちゃん」「次の岩に続く」よりは落ちるけど、やっぱりラファティ。
    ホワイトカウタウンにあるもうひとつのちっちゃい月の話とか、動物たち(尾のない猿も)が名前を聞きにいく話とか、内巻きの数列で圧縮された歴史とか、やっぱりラファティ。二重人格の詐欺師と対峙する警察官と比較的まともな話も最後は、やっぱりラファティ。
    中でも面白かったのは、最後の話。1873年、焼き栗用の鍋に似た石油で動くテレビ向けに放送されたテレビドラマのあらすじ。あとがきで、伊藤典夫が「理解にあまる」と書いているが、理解にあまっても、あまったところで、なんかこうじわじわとくる。
    ラファティってラテンアメリカのマジック・リアリズムと似た感触。何が大きく違うかというと表紙折り返しの著者の写真。この顔で語られたら、もう全部法螺話としか思えない。

  • ラファティ意味不明。

    第二部は謎。伊藤典夫ですら理解出来ない話は、さすがに意味不明。

    第一部はそればりに楽しめる。

    第二部は無理に訳出しなくてよかったんじゃないかな?こんなことをしていたら、ラファティってだけで誰も読まなくなるよ>早川

  • 辛口のファンタジー。

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