- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150119232
作品紹介・あらすじ
地球への攻撃を阻止するため、異星人の衛星基地を破壊せよ! 21世紀版『宇宙の戦士』
感想・レビュー・書評
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最近戦争SFものを読むようになった。
仕事で直面する理不尽な状況や、なんとか問題を解決しようともがく姿に共通するものが感じられるせいかもしれない。
仕事で失敗しても死ぬことは無いけれども、デフォルメされた世界があるのだと思う。
ことに9.11以降の作品は明らかにそれ以前の作品とは違う。戦後体験を聞いているのではなく、突然理由もわからないまま戦争状態に突入してしまう現代に生きているからか。
この作品は、陸軍の経験のある著者によってリアルな近未来戦争を一歩兵の視点で描かれています。現在との地続き感もたっぷり。
宇宙戦艦ヤマトでも見た遊星爆弾で攻撃され、地球は核の冬状態に。成層圏まで吹き上げられた粉塵で、ジェット機は飛べなくなり鉄道による長時間の移動を余儀なくされるという状況もリアル・・・
タイトルはともかく、最近のミリタリーSFではダントツの面白さ。一気読みでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半分以上は、主人公の訓練風景だった。軍における訓練の状況と心理描写が、アフガンに行った兵士の指示を受けたのかもしれないが、SFとして考えるとSFの部分が少なく、また、プロットもありきたりで、面白くない。また、無精増殖するところも、宇宙の戦士のアイディアを拝借した感じである。
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21世紀版「宇宙の戦士」は続編超期待!
偽りがない。まさに帯の通りのネオ・ハインライン。異星人との初戦を冒頭とラストの現在に挟むわかりやすくて、安心できるスタイルで語られるフィクションは、最高のエンタメだ。
バッタバッタと個性あふれるメンバーが死んでいく。本物の戦争は知らないけれど、少なくとも異星人との戦いは消耗戦であるという、明らかな主題が見える。
10年前の作品だと言うが、悲惨なストーリーにはアメリカ的家族愛があふれており、ある意味では孤児たちの家族を護る戦いの物語と言える。
前置きが少し長くて戦闘シーンの物足りなさが残るものの、一気に引き込まれて読み切った作品だ。
すでに続編が発表されていると聞く。早く、早く訳して欲しい。とても楽しみだ。 -
なかなか宇宙に飛び立たなかったのでドキドキワクワク感を感じなかった。序章なのかな?続編に期待。
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面白かった。続編も是非、出版していただきたい。
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ガニメデにいる未知の宇宙人からの隕石攻撃により孤児となった使命感溢れた若者たちで組織した軍隊が、未知の宇宙人との闘い。
全体の印象は、読み易いが、物語の構成は、SFの王道である青年の成長。ライトノベルのような軽い印象がある。翻訳が稚拙なのかもしれないが断定できない。
宣伝文句にあるハインラインの名作宇宙の戦士の21世紀版!と、言い切るのには、少し難がある。
しかし、読んでいて、物語が無事に終わることができるのかと心配になるぐらい主人公の大切な人々が、死んでいく展開に驚く。
宣伝文句にあるイラク派遣のアメリカ兵に読まれたというのは、戦死者・犠牲者を選べないという戦争の当たり前の真実をこの作品のプロットと自己投影したのだろう。
9・11以降のアルカイダやテロリストと闘いをしているアメリカ人の時代の空気を投影した文学作品だということにこの作品の価値がある。 -
本当は、★3.5位かな?
宇宙の戦士との比較では、読みやすく、盛り上がりもあるが、何となく厚みが薄い。
宇宙の戦士は、戦争肯定論と取られ、大きな論争を巻き起こしたと聞いているが、こちらでは、それはないであろう。
まぁシリーズ第一作なので、また読みたくなる名作であるかどうかは、もう少し先に判断しよう。 -
これもまた地球侵略ものだが、青春群像的な側面も。
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2014/07/20読了