紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150121211

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの小説とあと1つくらいしかピンと来なかったです。合わなかったのかなぁ…という感じでした。

  • 痛みすら感じるつらさがあるもののどっか引き込まれるところもあり「結縄」と「心智五行」が特に好みやった、と言いつつ全体的にはタイプやなかったかも。

  • 短編集。
    ・紙の動物園
    ・月へ
    ・結繩
    ・太平洋横断海底トンネル小史
    ・文字占い師
    七編のうち、四編読めた。
    表題の「紙の動物園」は中国人母はなぜ英語を勉強しなかったのだろう、と疑問だけ残った。息子と離したいのであれば、中国語でも英語でも話せるようになれば良かったのに。
    どの話も少し不思議で、この世界観に浸れたら楽しむことができたのだろうと思うけれど、自分自身はハマらなかった。
    文字占い師の話も途中で挫折。後の話もよく分からなかった。

  • さらりとしたsf

  • 紙の動物園
    泣いてしまった

    中国文化が入り交じる
    国外で生きていくこと
    優しさが身に沁みる

    その他はページが進まない。

  • ■細かいところで「あれ?」と首をかしげてしまうことが間々あるが……。東洋趣味と抒情性にあふれるSF短編集。

    「紙の動物園」……母さんの死後初めて、ぼくは母さんの薄幸な人生を知る。母さんに会うことはもう叶わない。しかし母さんの作ってくれた折り紙の動物たちはずっとぼくのそばにいてくれる。
    「月へ」……法律、善悪、貴賤などは所詮は単なるお約束事。しかし弱者にとってはそれが一生の軛となる。
    「結縄」……タンパク質を自在に造りだすヒントが少数民族に代々伝わる結縄に秘められていた。
    「太平洋横断海底トンネル小史」……第二次世界大が存在しなかったパラレルワールド。そこには日本とアメリカを直通する海底トンネルが。その大事業に関わったひとりの土木作業員が物語る。
    「心智五行」……腸内細菌との共生を捨ててしまった未来人が、太古の昔に異なる惑星に移住した人間たちと邂逅する。
    「愛のアルゴリズム」……アンドロイド製作者の女性が人工知能と人間の思考とのあいまいな境界に気付き、次第に自らのアイデンティティーを保持できなくなっていく。
    「文字占い師」……文字占い師のお爺さんと野球選手を夢みるその孫。リリーを助けてくれたその二人が、リリーのパパの組織に共産主義者のスパイと目され逮捕されたあげく・・・。

  • 私にはちょっと苦手な話だった。
    短編集なのでそれぞれ独立した話なんだが、全体的にやるせなさが漂ってて、読後感があまり良くないのが本音。
    「文字占い師」は特に辛い。最後にこの話を置いてあるので余計にそう思うのかも。

    その中でも「結縄」はまだ好き話かな。ハッピーエンドでは無いし、むなしい感じはするけれど話の展開はとても面白かった。

  • おかあさんは中国人で中国からこのアメリカにやってきてあまり英語がはなせなかった。小さいころは虎や鮫を包装紙で折ってくれた。いつ頃からか英語が話せない母と疎遠になり、死後包装紙の裏に切ない思いが綴られていた。SF集となっているが表題作は山田洋次の家族映画みたいだ。・・なので読み進められなかった。
    設定のお母さんの年齢が自分と同じだった!

    単行本2015.
    文庫2017.4.15発行 図書館

  • SF界で話題のケン・リュウ、読んでみたいとずっと思っていた本だったけど… わたしにとっては期待はずれでした。(やっぱりSFとか奇想系は好みじゃないんだなぁ)

    表題作の「紙の動物園」はとても良かった…!空想の世界が美しく映像的だし、ラストは涙が出た…のだけど… うーん、暗い話が多いからかほかはなかなか読み進まず、全体的にはいまひとつ好きになれずに終わった。

    中国系としてのアイデンティティの発露は良いのだけど、悲劇が前に出すぎると読むのがしんどい。

  • 表題作は泣きそうになった。
    なのに他の作品は、なかなか読み進めるのが
    辛く(辛いとか残酷とか内容に問題があるわけではない)何故か読むのに半年かかってしまった。

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