宇宙【そら】へ 下 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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本棚登録 : 282
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150122959

感想・レビュー・書評

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  • って終わらんのかいっ!っていう
    なんかめちゃめちゃ中途半端なところで終わるのよね
    次の『火星へ』に続くんでしょうし、読んでないんであれですが別に分けなくてもいいんじゃね?って思いました

    主人公エルマが女性宇宙飛行士を目指す中で女性差別や人種差別を論じるための舞台として 宇宙移民が適当なのかなぁ?ってのが最後まで気になっちゃった

    女性差別に苦しむエルマが人種差別には全く無頓着だったみたいなところも、すごく考えさせられるし
    良いところもたくさんあったんだけど続編はちょっと保留やな

    • 1Q84O1さん
      司会進行は土瓶師匠ですよ~w
      司会進行は土瓶師匠ですよ~w
      2023/03/21
    • ひまわりめろんさん
      って今日はまだいたりして
      って今日はまだいたりして
      2023/03/22
    • 1Q84O1さん
      じゃあ、以上をもちましてひまわり師匠の復帰会見とさせて頂きますw
      じゃあ、以上をもちましてひまわり師匠の復帰会見とさせて頂きますw
      2023/03/22
  • なるほど~。こういうお話だったのですね。
    隕石の墜落から始まるので、パニック小説系のお話かと思ったら、歴史改変ものの女性宇宙飛行士誕生物語でした。

    この『宇宙へ』は著者の『レディ・アストロノーツ』の前日譚ということで、これからこのシリーズがどんどん発刊されていくのでしょ。

    本書の内容としては非常に興味深かったですね。
    1950年代、実際のアポロ計画が終了せずに、もし人間を宇宙へ送る必然性があった場合、宇宙開発はどのように進んでいっただろうかということを史実とできるだけ合わせながらリアルに描いています。

    黒人差別や女性蔑視が当たり前だった時代。
    このような時代にもし女性たちが真剣に宇宙飛行士を目指していったらどうであったか・・・。
    非常に興味をそそられる改変歴史SF物語でした。

    ぜひ、当時の女性の権利や意識に興味を持っている方は読んでみると面白いと思います。

  • ヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞。宇宙飛行士を目指す女性科学者・パイロットの姿を描いた歴史改変SF。

    ハードSFの難解さはなく、サイエンス部分があまり理解できなくても人間ドラマとして楽しめる本作。
    後半に入り、自らの弱点との戦いや宿敵パーカーとの対立が深化し、宇宙飛行士への思いがさらに強まっていく。
    様々な困難のなかで、夫婦の絆やパイロット仲間たちとの関係が深まっていく姿は感動的だ。

    ロケットの打ち上げや軍用ジェット機発進の描写は迫力があり、これは本物の宇宙飛行士やパイロットの助力があるという。また本作では、計算者をフィーチャーするため、IBM機の性能が低く見積もられているのも面白いところである。

    上下巻合わせてもエルマの物語はまだ始まったばかりのエピソード1という感じ。まだまだ読み足りない。続刊「火星へ」が楽しみだ。

  • ソ連が1950年代に消滅されている歴史改変の世界でも、人種差別や女性差別は変わっていないという設定。米国主導の宇宙計画が継続して進んだ世界の1950~60年代の黎明期の物語。女性差別がひどい宇宙パイロットの門に切り込んでいく主人公始め女性たちの力強い物語だった。重要な計算業務に女性が果たした役割は変わらないし、そこからの成り上がり物語は楽しいし、科学知識も最低限に抑えられてるし、あっという間に読める。女性差別のひどさが語られるかというと意外にそうでもないから、嫌な思いになることも少ない。
    主人公はパニック障害による投薬治療が続いており、その弱さは少し気になったけど、そのあたりは緩やかなゴールが設定されており、ある意味納得できた。発刊時と違い、今は3作とも出ているので次作を待たなくても済むのが今から読むのによいところ。次作の舞台は遂にタイトルどおり宇宙(火星)へ。

  • 隕石が落ちて地球脱出に奮闘する人類の物語だと思って読み始めた。
    上巻の中盤から、あれ?と思い始め…。差別に奮闘する物語でした。
    正直、そういう話だと知っていたら手に取ることは無かった本だと思う。しかしパニック発作だったり男性優位の職場で働く女性など、自分と共通することも多く、主人公のことを応援してるうちに下巻まで読了。
    もうすぐ地球に住めなくなるという割に、あまり緊迫感がないけれどそれもリアルなのかなあとか思いつつ…次巻も読んでみようかな。

  • 米国2018年7月刊のThe caluculating starsを翻訳して、2020年8月ハヤカワSF文庫刊。Lady Astronautシリーズ1作目。長編の下巻。これは、仕事、女性、男性、友人、家族、地球と宇宙の物語り。主人公の宇宙への距離と想いが近づいて行くところが、興味深く、面白い。米国では2018年8月にシリーズ2作目のThe Fated Skyが刊行されているので、ぜひともそれも読みたいと思う。

  • 大変面白く読みました。
    まぁでもちょっとダンナが理想のダンナすぎるかなぁ…と思ったりもしました。彼だけは欠点なしのパーフェクト夫みたいな感じで違和感。まぁアレで家庭もギスギスしてたら成功するものも成功しないとは思うけど。

    いつの時代も先駆者は大変だなぁと読んでいて感じました。面白かった。NASAの計算をしていた女性のノンフィクも読んでみたいなと思いましたよ。

  • 面白くて、一気読み!
    次の物語も刊行されているようなので、翻訳されるのが待ち遠しい。

  • もしも地球に隕石が落ちてきたら?から始まる歴史改変SF!!
    解説読んだらほぼ史実をベースに作り上げてるらしい。
    驚きすぎて解説2回読んでしまった。

    主人公が様々な差別にぶち当たる度に問いかけ、一つずつぶっ壊していくところがとにかく格好良くて爽快!!
    ちょいちょい挟まれるロマンス描写は正直要らないと思ってしまってその辺がノイズになったのは惜しかったが、それ以上の面白さが全部詰まっていた。
    映画『ドリーム』が好きな人は皆んな好きだと思う!!
    皆んな読んで!!!!!
    面白かったー!!

  • 思ってたのとは全然違う話。これだと隕石なんかぶつからなくてただ宇宙飛行士を目指すだけにしたって十分成り立つストーリー。せっかくの舞台装置を活かしきれていないと感じる。つまらなくはない。

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