スノウ・クラッシュ〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫 SF ス 12-11)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150123543

作品紹介・あらすじ

仮想空間〈メタヴァース〉と現実世界の両方にばらまかれたウイルス「スノウ・クラッシュ」をめぐる巨大な陰謀。世界を変えたSF

感想・レビュー・書評

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  • 宅配ピザの超高速〈配達人〉/最後のフリーランス・ハッカー/世界最高の剣士/セントラル・インテリジェンス社特別通信員のヒロ・プロタゴニストと、ラディカル・クーリエ・システムズ社〈特急便屋〉のスケボー少女Y・T(15歳)が謎のドラッグ「スノー・クラッシュ」を巡り現実世界とメタバース空間でドタバタ劇を演じるサイバーパンク系SF。

    これって苦手なやつだ。読み進めるの結構しんどいなあ。特に、上巻終盤で古代の神話や宗教のことが止めどなく語られるが、全くついていけない。シュメール神話、消えたシュメール語とバベルの塔、ギリシャ神話、ヘブライ神話、アダムとイヴ神話、古代から人間に感染する情報系ウイルスが存在していた??

    水爆持ちの巨漢レイヴンがただただ不気味。

  • SF小説の金字塔、書籍『スノウ・クラッシュ〔新版〕/ニール・スティーヴンスン(著)、日暮雅通(訳)』(早川書房)のブックカバーの使用フォントを紹介|気になるフォント、 知りたいフォント。|デザインする|デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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  • 【書誌情報】
    原書 : Snow Crash
    著 ニール・スティーヴンスン
    訳 日暮雅通
    ISBN 9784150123543
    価格 : 1,188 円(税込)
    ISBN : 9784150123543
    刊行日: 2022/01/25

    「メタヴァース」の語はここから生まれた。 人類の未来を書き換えた傑作、ついに復刊

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  • メタバースという言葉を生んだと言われるSF小説。なかなか読みづらかったので上巻でいったん休止。

  • 当時としては斬新な舞台設定、新たな概念(メタバース世界)の提示があったので歴史的には記念碑的作品の一つ。なのだが、今の時代に読むとメタバース世界があまりに凡庸の設定(当作品が元祖なのだが、今やありふれすぎる設定になっている)に思えてしまってワクワクが乏しい。古典を読むつもりで読まないとやってられない。半分あたりで中断してしまっている。
    1992年の作品ということで、、当時としてはとてつもなく革新的な世界観を提示したと思うし、後の世の現実世界にも影響を及ぼしたのだとは思う。
    アニメなどでありがちな異世界系の創始でもあるのでは?

  • 本書は1992年に書かれたもので、舞台となる時代設定ははっきりわからないが、主人公の親父が第二次大戦帰りであることや、マフィアのドンがベトナム戦争経験者であることなどから、だいたい2000年代くらいのイメージか。
    アメリカは国家としての力をなくし、無数のフランチャイズと呼ばれる勢力がそれぞれ独立して地域を自治している。主人公のヒロはマフィアの経営するピザ屋の配達人で、配達が遅れれば実質的に死が待っている状況で配達していたが、ヒロインのY•Tという特急便屋にプーン(特急便屋はスケートボードに乗って移動体にワイヤーをくっつけて移動する)されてミスをし、配達人をやめる(ピザは気まぐれなY•Tが配達してくれて命は失わなかった)。この時代には、いわゆるメタヴァースとしての「ストリート」というサイバー空間が存在しており、ヒロはその初期開発者で、ブラックサンという高度にコーディングされたコミュニティ空間を開発した凄腕のハッカーであるとともにストリート最強の剣士でもある。
    ある時、ヒロとともにブラックサンを開発したDa5idの下にあるデータの入ったカードが渡され、それを開いたDa5idはアヴァターがクラッシュするだけでなく、リアル世界でも昏睡状態に陥ってしまう。それはスノウクラッシュと呼ばれ、ただのコンピュータウイルスではない。
    ヒロの元パートナーであるジャニータはある確信の下、その鍵を探りに「ラフト」に行く。
    Y•Tはマフィアのボスであるアンクル•エンゾと懇意になり、ヒロもまた、スノウクラッシュの謎を解くため、古代のシュメール人の文化に鍵があることに迫る。

  • 設定や絵面は面白いのだが、あまり突っ込んだ内容になるとこっちがうっすらとしか理解してないので滑り続ける…ただ後半になればなるほどヤバい感じがして「ダイヤモンド・エイジ」の作者だな…と感じたのでこのまま読んでみようと思う。

  • メタヴァースという言葉を最初に用いたSF。
    スノウ・クラッシュは上巻で出てくるものの、その用途・目的が下巻をかなり読み進めないと出てこない。だいぶ遠回りしている感が否めなかったのと、独自の固有名詞が多いのでSF読み慣れていないと辛い。

  • 非常に思想的、思索的なSFだったなぁ、という印象。
    「宗教」や「信仰」について、偏見なく思考できる方は、非常に興味深い読書体験になること間違いない。

  • 2021年フェイスブックが社名をメタに変更し、世界的に「メタヴァース」という言葉の関心が広まるなか、メタヴァースという言葉が作られた伝説的SF作品を読んでみました。下巻まで読んでからの感想になりますが、理屈抜きで面白かったです。最初の方は本書の世界観になじむのに時間がかかりましたが、上巻の真ん中位からはすらすらと読めるようになります。

    ネタバレになりますのであまり書きませんが、本書の舞台は未来の米国で、そこでは連邦政府の力が完全に弱体化し、かわりに「フランチャイズ疑似国家」が乱立しています。そこでの主人公、ヒロ・プロタゴニスト(まさに主人公!)はメタヴァースを作ったハッカーの1人であり日本刀の達人であり、ピザの宅配屋である、というなんともハチャメチャな設定ではあります。そして徐々に世界を揺るがす大きな話に展開していくということで、あっという間に読めるのですが、この世界観に馴染めないと、後半以降固有名詞の意味がなんだかさっぱりわからず意味不明になるリスクもあるといえます。理屈抜きで私は楽しめました。

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