アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)
- 早川書房 (2011年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205409
感想・レビュー・書評
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2013/05/27 購入。
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続きを読んだ。
●面白かった点
舞台設定が良い。
●気になった点
相変わらずのご都合主義。 -
フルーテ大活躍の回。まさに万能執事。
いやはや、妊婦となってもアレクシアのたくましさは全く衰えない。
立ちふさがる敵の脳天めがけて仕込み杖ならぬ、仕込みパラソルを振り下ろす様には、ほれぼれしてしまう。
それにしても、コナル卿のふがいなさよ。アレクシアならずとも、遅い!と叫びたくなる。
生まれてくる子供がどんな子供かとても楽しみ。
お腹にいる頃からこれだけ困難にさらされているのだから、母親なみのたくましさを持ち合わせていることは間違いないだろう。 -
違う世界(イタリア)では違うルールに則り、人々は生活をしている事を訴えているような気もした。
狼男や吸血鬼やソウルレスの扱いが、研究対象であり、敵であるから。
また、父の故郷へ旅をしにいくが、ドタバタの話が優先で、中身が無いと言えば中身が無い。
ドタバタは面白いし、ひたすら読みやすい。 -
ソウルレスの女主人公、吸血鬼や人狼の魔力を完全に無効化してしまう能力の持ち主が、人狼と結婚して、いよいよ妊娠。その生まれてくるかもしれない子を巡って、吸血鬼、人狼、マッドサイエンティストに、さらにテンプル騎士団まで参戦してきて、三つ巴の争奪戦になるというお話。まだまだ続編がありそう。
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2012年11月4日読了。
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アレクシアが妊娠中につきエロシーン少なめ。
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人狼と異界族の間に生まれる子はいったい何者なのか?
第1巻のハーレクインっぷりからは打って変わってスチームパンクなアクション活劇になってきた。絵を想像しやすい雰囲気で、軽く読むにはうってつけ。
そろそろ、異界族と反異界族、昼間族の性質について設定が明らかになってきた。エーテルとの結びつきのあり方がそれぞれを分けているのだという。
どんな物語のラストになるのか考えるのが楽しみ。 -
ライオール教授大活躍。
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シリーズ3作目です。
アレクシアの前向きさがすばらしい。
妊婦なのに。
マコン卿には浮気を疑われて追い出され、
実家に戻れば世間体のために放り出され、
頼ろうとしたらアケルダマ卿は行方不明。
そして吸血鬼たちには命を狙われる。
いっそイギリスを離れようと渡ったフランスでも殺されそうになるわ、
イタリア国境を越えれば、
<魂なき者>故に今度はテンプル騎士団から実験動物の扱いを受けます。
なのにちっともへこたれません。
憤慨したり怒鳴ったり何だかんだでちゃっかりピンチも切り抜けます。
もちろん超有能なフルーテとルフォーとライオール教授がいればこそ。
吸血鬼たちやテンプル騎士団との皮肉な台詞の応酬も、
テンポが良くて小気味良いです。
妊娠という初めての経験に対して、
お腹の赤ちゃんを「チビ迷惑」と呼びながら馴染んでいくアレクシア。
どんな時も我が道を突き進む、
そんな姿が痛快です。