アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)
- 早川書房 (2011年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205409
感想・レビュー・書評
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相変わらず長くておもしろい☆でも今回はわたしの体調不良のせいか、読解力不足のためか、なぜ突然アケルダマ卿が失踪したのか、なぜ突然イタリアに行くのか、わかりませんでした。お腹の子はなんなのかなぜ執拗にアレクシアは狙われるのか、わからないことだらけでした。妊娠のおかげで突然夫や実家、世間に見放されて最初は読むのが辛かったのも原因かも。とにかく最後の最後であっという間に原因はわかります。あーそうなんだーと思いながら読了。
それにしてもいつものごとく脇キャラが良い!男装の麗人ルフォーやフルーテの立ち居振る舞いが好きです☆
それからアイヴィの聡明さにニヤリ( ̄▽ ̄)おバカに見せかけて実は…なとこが好き☆
反対にランゲにはいちいちカチンときた。雌標本って呼び方とかチビ迷惑ちゃんを切り開くとか。
続編も楽しみたい☆ -
アレクシア女史、欧羅巴(ヨーロッパ)で騎士団と遭う (英国パラソル奇譚)
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シリーズ3作目。
本当によくキャラクタが動く作品で面白い。
本作は、フルーテとルフォーが良かったなー。
パラソルの隠し武器が珍しく活躍してたのにおおっと思ったけど、後半では、相変わらずの打撃武器になっていて、なんだやっぱりかとニヤッとしたりした。
個人的には、アイヴィの愛らしさの造形が素敵だなと思う。可愛らしさだけが取り柄の、愚かな若い女性という印象を意図的に演出し、その影で冷静に状況を判断して適切な対応を取ることが出来る、実は怜悧な女性であるという演出は、まあ王道ではあるのだけど、致命的に帽子のセンスが悪すぎるという特異な性質を紐付けることによって、単にステレオタイプなキャラクタという役割を脱却してると思う。それ以外のキャラクタ達が、ことごとくステレオタイプであるからこそ、そこから脱却している少数のキャラクタたち(アイヴィの他に、主人公のアレクシアくらいしかいないような気がする)が映えてくる。といっても、ステレオタイプにはステレオタイプの魅力も勿論ある。知的で優雅な「ベータ」であるライオールとか、寡黙でミステリアス、しかし忠実で頼れる執事のフルーテ、男装の麗人であり第一線の科学者でもあるルフォー、粗野で乱暴なのだけど、妻への愛情に溢れ?気あるマコン、奇抜なファッションリーダで陽気でありながらも洗練された上流階級の振る舞いを完璧に身に付けているアケルダマなどなど、ほんと筆舌に尽きしがたいほど、「立った」キャラクタ達が次々と出てくるのにはただただ圧倒される。そして、冒頭でも述べたように、とにかく出てくるキャラクタ達が活き活きと動きまくるので、もうそれだけでお腹いっぱいになるくらいに楽しく読み進むことが出来る。
そして、キャラクタ達の魅力が縦糸とすれば、横糸にはよく練られたストーリィが張られ、それぞれが複雑に絡まりあって、物語が紡がれていく。いろいろなことがシリーズを重ねるたびに明らかになっていき、それに伴って作品の奥深さがぐんぐんと増していくのが素晴らしい。始まった当初は、まさかこんなに重層的で多岐に渡るほどの物語が展開されるとは思ってもみなかった(もっと軽薄な作品だと思っていた)ので、この展開は嬉しい驚き。
自作以降でも、さらに物語は深みを増していく気配なので、続刊が楽しみ。 -
アレクシア女史シリーズ第3弾。
amazonでは7日発売表記だけど、職場近くの書店では9日入荷でやっとゲット! -
原書名:Blameless
著者:ゲイル・キャリガー(Carriger, Gail)
訳者:川野靖子 -
今巻は前回の終盤に妊娠が発覚し、それを知ったマコン卿によって追い出されたアレクシアが「反異界族」について調べ、加えて自身の潔白を証明するためにイタリアを訪れる話。
今回もアレクシアが奔放に動いてハラハラドキドキした、そしてアレクシアを喪失したマコン卿のダメッぷりとそれをフォローしようと奮闘するライオールの苦労人ぶりが読んでいて面白かった。また今回は様々な事が明らかとなり次はどうなるのだろうと引き込まれた。
次巻はマコン卿とライオールの過去について描かれるようなので期待したい。 -
マコン卿の役に立たなさっぷりが凄い。
アレクシアや他のキャラが奮闘する様子は生き生きとしていて楽しめました。
ビフィが幸せになれるといいなと思います。 -
シリーズ三作目。
イギリスからイタリアへ。
スケールの大きな冒険小説みたいな感じ。
ライオール、チャニング、フルーテと主役じゃない方々が大活躍。
続きが気になる終わり方。 -
第三弾。4年ほど前に完読。