- Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150305543
感想・レビュー・書評
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最後まで読むのが苦痛でした
次は読み易いのを望みます!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか難解な世界観でした。一言で言ってしまうと、『姉弟神とその他の神々が繰り広げるわりと傍迷惑な世界創生神話』。姉イシスは冷たい中にも情のあるミステリアスな女性なのに対して、弟アシリスが優柔不断な自己保身男なのがなかなか。でもそんな男に限ってモテるんですよねえ。まばゆい空へ落ちてゆくラストシーンは美しかったです。
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あの神林長平が姉弟の禁断のラブストーリーを書いた!?という触れ込みだったんで手に取ったけど、内容はガチでSFでした。
「擬動」の概念を理解しきれず敢え無く敗退・・・
いつかまた再挑戦したい。 -
上巻参照
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血の通った姉と弟の恋愛。そんな神林とは思えない異色作の雰囲気を漂わせる本著ですが、読んでみたらいつもの神林でした。
序盤こそ弟アシリスの葛藤や、姉のイシスの行動など、およそ考えられない甘い恋愛的な内容が続いていきますが、途中からはいつもの思索小説然とした物語が展開していきます。
物語としては、リンボス(月)世界の住人であるアシリスとイシスは自らの恋を成立させられる世界を事象制御装置アスタートを使ったカスミ(地球)に生み出そうとする。しかしそこに犯罪者であり天才的な論理士バールや、治安士スローン、イシスの同僚セラフ。そしてバールによって生み出された人間ルシファ。彼らの行動が文字通り入り混じり、世界は混沌と歪んでいく。といった内容。
大雑把な話の流れは量子学を用いた言葉遊び。メタフィクションっぽいけどメタフィクションとは言いにくい。やはり思索小説という表現が的確で、そう考えるととても神林っぽい作品だったなという感想を抱きます。
アシリスは、今までの神林作品の登場人物とは一風変わったキャラでした。能動的な人物が多い中で、アシリスだけは保守的で受動的。イシスとバール、スローンとセラフ、ルフシファとラテルという関係構造の中でアシリスだけは孤立していて、とても宙ぶらりんな感じ。周囲に翻弄されつつも周囲を翻弄していく。そんな不思議なキャラでした。
「いざよい」の月というタイトルはアシリスの中途半端さを的確に表現しているかもしれません。 -
[2006.05]
表紙は私がもってるやつのほうが好きだな…こんな表紙あるって知らなかった。感想は(上)の方にまとめて書いてあります。 -
借本。
上巻ラストでおいてけぼり食らったけど、なんとか完読。
文庫の上下巻よりも、単行本の方が一気に読める分わかりやすいかも?
下巻の途中からは面白くなり一気読み。 -
幾重もの事象を渡って自分の世界を正当化しようと計画する人物たち、文章で読ませる力強い作品。
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星一つの理由は、まだ読んでないからです。上巻がどこ探しても見つからない…。今、オークションで見つかったので、入札したところです。この棚に並ぶかどうか、乞うご期待!