- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150305765
作品紹介・あらすじ
ある女のひとを守ってほしい-沢崎の事務所を訪れた十才の少年は、依頼の言葉と一万円札五枚を残して、雨の街に消えた。やむなく調査をはじめた沢崎は、やがて思いもかけぬ銀行強盗事件に巻き込まれることに…私立探偵沢崎の短篇初登場作「少年の見た男」ほか、未成年者がからむ六つの事件を描く、日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞受賞の連作集。
感想・レビュー・書評
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面白かったけど、読んでいてドキドキワクワクが少ない。長編だと色々考えながら読むから楽しめるのかな。次のさらば長き眠りは読みごたえありそうだから期待したい。
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沢崎の人を突き放すような物言いが好きだ。各編ともおしまいの文章が秀逸。ひょっとしたら、短編の方が良いかもしれないとも思う。
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短編集。ゆえ、若干話の奥行きが不足してるような。
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友人が誤って2冊買ったからと頂く。昭和臭漂うハードボイルド探偵推理小説。発表順の短編集。最後の「選ばれる男」と書きおろしの「探偵志願の男」がよかった!
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探偵、沢崎のいつものスマートな立ち振る舞いがオムニバスで楽しめる一冊。沢崎を煙たがる刑事とのやり取りでは、沢崎の一枚も二枚も上手な発想と言葉遣いが爽快(例えば、2人の容疑者の供述を聞いた刑事が「どちらかが嘘をついている」と言うと、沢崎は「なぜどちらも嘘をついている、と考えない?」とお株を奪ってしまう、等々)。物事の見方や発想にも影響を与えてくれる沢崎シリーズはやっぱり気になってしまいます。
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3.5
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ハードボイルドの私立探偵は未成年にも優しかった。6つの事件は探偵家業に相応しいのか、いや仕事を引き受ける基準は金儲けではない沢崎の真骨頂のストーリー。最後に書き加えられた短編で探偵になった経緯が少し明かされる。
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完璧なハードボイルドである。
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長編ほど話の深みはないだろうとこれだけ読んでいなかったけれど、沢崎のキャラクターが多面的に掘り下げられてるように思えてこれはこれで全然ありだった。
年に一回くらいでいいから、短編で新作書いてもらいたい。