- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150306946
感想・レビュー・書評
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「「森江の日」は、古本が効果的に使われる、本好き感涙の短篇」
(『本のリストの本』p052 の紹介より)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
清原先生の独特の性の捉え方と、あっけらかんとした表現が大好きだ。この短編集はその部分がとにかく色濃くでている作品。
初心で潔癖で面倒臭い性を抱える少女たちと、それをものすごくぬる目に見守る人たち。幸せな話も切ない話も、オチはどれも締まりがなく、そしてまるで無理がない。おかげで些細な部分に浸れる余韻が生まれていると思う。このようなとても味わい深い常温表現について、山本直樹は理系女子的感性なのだと言っており、それはとても的を射ていると思った。 -
図書館で借りた本。
「花岡ちゃんの夏休み」でのショックは大きかった。少女マンガだけど少女マンガじゃない世界に、ぐっと引きつけられたんだ。
もちろん、これも同じ。 -
やっぱり何度読んでも清原なつのは好きだ。何しろ理科系なのがいい。
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「花岡ちゃん」から一気にここに飛んで来てしまった。山本直樹による「解説」ですべてが言い尽くされていると感じる。(私は理系文学女?……。そのとおりだよ山本さん、「知性と感性」とか知性を理系と文系に分けることほど「本来の知性」から離れることはないって、私も思うよ、自称エロマンガ家山本直樹、ばんざい!)というわけで、このトシにしてなぜだか「春の微熱」にうなされるかも。大いなるノスタルジアを込めて、☆5つを。
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群青の日々、という作品が掲載されてます。これがなんともせつなくて、せつなくて好き。