天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 519
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310097

感想・レビュー・書評

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  • 表題作、「あの日」「時空争奪」の3つだけ読む。表題作はとても親切(なんせガイド付きだし)に天体物理学の基礎を主人公と共に学べるので、「コリオリとか聞いたことあるけどどんなだったけ?」な文系こそ楽しめるのでは。「あの日」も発想がとても面白い。そしてなにより表紙のKEIさんの絵が素敵です

  • かわいい表紙してけっこう怖い。

  • 「天体の回転について」小林泰三
    時空SF短編集。ミッドナイトブルー。

    ちょっとこのカバーは気にくわないんですが、中身はガチガチのSFです。
    ファーストコンタクト、軌道エレベータ、ロボットの反乱、時空論、等々。
    あまり『海を見る人』のように叙情性に満ち溢れた短編はないですが、グロテスクもほとんどなくて入門編にはいいのでは?
    世界観にとらわれすぎない単発モノばかりだから、あえて“泰三イズム”を感じる。
    個人的には「時空争奪」「盗まれた昨日」がよかったかな。

    それにしてもカバー画が気にくわない…!(4)

  • 何度か話題になってたなーと言うことで読んでみたんだけど、これ以前も(途中まで)読んだことあったー。ちょっと投げっぱなし感が強かったような。短編だから、にしてもうぬぬ。これが小林さんの作風だったかしら。。。

  • やはり古臭いよテーマも描写もいろいろと

    軌道エレベーター

    ロボットの反抗

    などなど

    ロボットにブライって名前がついてたら反乱起こすって確定だもんね…

    ヤルッツェ・ブラッキン!

  • スプラッタダメなんです。

  • 小林泰三らしいハードSF短編集。全部で8篇が収められているが、どれもまさに”SF”なので、SF苦手な人にはちょっと辛いかも知れない。だが、宇宙って不思議だよなあ、なんて考えている人には宇宙科学について興味を抱けるような描写が数多あるので、ここから気になる単語を辿ってみるのも視野を広くする切っ掛けになるかも知れない。
    私が特に好きだったのは、コミカルコメディであり酷くブラックな『あの日』と、セックス描写満載の『性交体験者』、それから人間のアイデンティティの在処を問う『盗まれた昨日』の3篇。どれも短編ながらとても濃い。なお、『あの日』に関しては何度笑ったか分からない。自分がよく知らないことについて知ったか振って書いてしまうと、こんなわけの分からない小説になってしまうのか! と逆に新鮮だった。
    なお、これは蛇足だが最後の篇『時空争奪』で”川”の在り方についての議論が沢山出てくる。小林泰三は川が好きなのだと思う。彼がmixiにて、川についてよく書いているのは見ていたのだが、それが作品にこういったカタチで活かされているんだな、と思うと妙に感慨深い。【366P】

  • うむ。よいハードSFでした。エログロ成分多めだがそこもまたよし!

  •  表題作「天体の回転について」が、これまで読んできた氏の作品中で、もっとも驚いた作品です。こういう爽やかな作品もあるんだなあと。異文化の感覚の違いがもたらす、どこかコミカルな「三00万」も好きな作品です。
     その他の作品は相変わらずグロさとロジックが炸裂。アジモフとキャシャーンを思い出す「灰色の車輪」や、やっぱりやってくれたクトゥルフ色の「時空争奪」も面白い。SF・ホラーファンにお勧めです^^

  • 若干惹句に偽りはあるものの、爽やか恋愛からエログロスプラッタ果てはクトゥルーまで満遍なく楽しめる短編集。
    「灰色の車輪」「性交体験者」「盗まれた昨日」「時空争奪」あたりが好き。
    しかしこの人の文章はいつも妙にシュールですね。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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