灯籠 (ハヤカワ文庫 JA ウ 5-1)

  • 早川書房
3.35
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本棚登録 : 155
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310691

作品紹介・あらすじ

両親を交通事故でなくし、広島で孤独に育った少女・灯。ある年の盆のころ、灯は自分の背丈よりも大きな盆灯籠を片手に、両親の墓へと向かっていた。その途中、彼女はこれまでに感じたことのない不思議な雰囲気をまとった青年・正造と出会う。いつしかその人柄に惹かれるようになっていく灯。それから毎年、盆の時期だけ、ふたりは逢瀬を重ねていくが…少女と青年のひと夏の邂逅、その意外な行方を幻想味豊かに描く佳品。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくさらっといける、女性の匂いの文体。
    そしてかゆいところに手が届かない。
    好みの要素が散りばめられているせいで余計そう思った。

  • おもしろく、驚きと優しさのある小説だった。
    1話のあとの2話。これはすべてを覆す。
    この作家の他の作品が読みたくなりました。

  • 「灯籠」というタイトルに惹かれて手に取った。
    が、残念というか。こんなものかと。

    一話目の「灯籠」は読み始めてすぐにオチがわかる。
    これはおそらくそういう作りにしてあるのだろう。
    そして二話目の「ララバイ」で
    一話目がひっくり返されるのだけど、
    それに関してもツッコミどころがいくつもあって…
    どうして灯に触れられるの?
    何故ショーコの髪が伸びてるの?
    伸びてると思い違いしてるだけ?

    ひっくり返るけれど、どうにも中途半端に
    感じてしまった。

    ブクログのレビュー平均点が高いのは何故だ??

  • 自身のサイン会の最中に、ラジオの野球中継を流させたという逸話を持つほどガチガチのカープ女子である作者が、故郷広島を舞台に書き下ろした作品。

    お盆とは、現在という所に過去から魂がやって来る時間。切ないが、どこか心温まるストーリー。2部が1部のスピンオフで終わりなのかと思いきや、実は…な展開。よくある手法なんでしょうかね、あんまり小説読まないからわかんないけど。

    あー自分も清水クンみたいな学生時代を送ってみたかった(笑)

  • 下手に感想を語るとネタばらしになってしまいそう。不思議な雰囲気を持った静謐な作品だと思う。
    広島はなんかこう、不思議空間がある土地柄ですね。

  • 面白い。二話に入って話が豹変する。

  • 図書館で。この頃本屋でよく見かける作者さんなので一冊借りてみました。折り返しの著者近影がえらい綺麗な人でびっくり。タレントさん?なんですね。知らなかった。

    内容はわかりやすい少女小説と言うか。展開も登場人物もこれと言って新しい感じは無く、主人公に感情移入することなく、ああ、こんな感じか~と一時間ぐらいで読み終わりました。設定話、って感じかなあ。個人的にはあまり好きな文章では無かったので今後この方の他の作品を読むかは微妙です。(まあこの本読む前に読んでいたのが漱石と百閒先生なので比べては可哀想なのでしょうが)

  •  書店で見かけて直感的に購入。

    2部構成で 1部だけ読むと 緑川ゆきの「蛍火の社へ」など連想する。まあありがちな話。
     2部を読むとそれが裏返り、ありがちな話ではなくなる。

     ヒロインは「灯」と書いて「ともり」と読む。いい名前。

     2部を読むと少し不可解な部分も残るのだが、1部だけだと美しいが平凡。やはり2部があってこそ 小説として成り立っている気がする。

     ショーコは少し登場が唐突に感じた。

     読後感は悪くない。

  • 雰囲気がいい作品で、1部だけでも終わる事が出来るが、2部まで読むと変わる。かなり練られているので気がつかず、読み過ごしている人も多いと思う。2部まで読んでこの作品だと思う。読み手の力量を試されていると思う。それにしても広島弁がかわいいなぁ。

  • 少しずつ読んだからから、散らかってしまった印象。
    著者の各方面の進出を読んでしまって色眼鏡で読んでしまったかもしれない。
    小洒落た感じ、難しい感じを出そうとして失敗してるみたいな。
    読み進めていくのに、つっかえる部分がある。
    最後の章は成長を意味してるのか分からないけど、そのまま俺で良かったんじゃないか?
    ミスリードを誘うためなのか、読みにくい。
    残念な感じ。

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