天冥の標IX PART1──ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫 JA オ 6-24)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312138

感想・レビュー・書評

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  • これまで断章という形で語られていたスケールの大きい存在が、本格的に物語に関わってくることになる。

    また1巻で登場してきた地球からの使者の正体も明らかにされ、全ての謎の答え合わせになっている。

    余談だが、VPが一回限りで幕引きとなったのは勿体ない。
    結局ノームと同列に扱われることになったのかもしれないが、彼女たちの活躍が再度見たかった気もする。

  • 28:もうほんと、完結するまで死ねない。

  • 明かされるプラクティスの目的。後から考えると、むしろ何で分からなかったのか不思議なくらいパズルのピースは提示されていましたね。ジニ号。アンテナ。超新星。ジャイアントアーク。お見事。

  • うーむ、かなり色々な背景がわかって来たようだ。しかし、この宇宙は広すぎる。ダダーのこと、カンミアにも新たな謎が出て来たようだし...。まだまだこの先、未知な生命体やなんかが登場するのだろうか。

    今回はいくつかの集団に分かれて、それぞれの描写がなされており、読みやすいと思った。
    IとIIでカドムが殺されたと思った時は、いきなりかい! と思ったが、この物語の主人公は最終的にはカドムなんだろうな。今後の展開がますます楽しみになって来た。

  • いよいよ第9部、そんな大長編ホンッとう”針掘った”以来けどね… 展開は五割予想通りだけど、アクリラの帰還は大の喜びだ!感想は下巻までかな

  • やっと惑星外も参入。宇宙ではとんでも事態になってた…。

  • 斜め上すぎる展開。ちょっと予想外だった。
    前巻まで読んでて地下、までは当たったんだけどその先があったとわ。

    そしてその先はレンズマンですが。
    どんだけ。

  • みんなのリラ受け入れっぷりがあっさりで笑いましたわ。目の前でボロボロのリラが落ちていくのを見たじゃないの?!見なかったっけ?しかも落ちたのに上から来るってそれはどんな「おーい」なのよ。そしてヒロイン区分をとられたことをあっさり認め3人でもよくない?とか…新しいな、男の娘。

    だいぶSF感を取り戻し、話題のスケールも広がり、楽しんで読みました。

  • アクリラ・アウレーリアが登場するとテンション上がります。好きなキャラなので。
    なので、セナーセー関連の事だけ、今回は一言。
    イサリの恋心とあわせて、今回はサブテーマとなっているのが、家族のありかた。
    男と男、女と女のカップルでも全然OK!というのがノイジーラントの恋愛というのは従来このシリーズで登場していたけれど、そのようなカップルが家族となった時どうであるのかという事が、カドムの視点を通して語られる。
    男と男に女。あるいは女と女そして男。そんな家族を作る。そして子供を作る。そこに至る心の動きが、ふたつのキャラクター群を使って表現されているところが興味深い。但し、奇しくも双方、男と男のカップルに女が加わるという形になっているようだ。いずれ、別のバリエーションのカップルや家族もストーリー上登場してくれたら面白いと思う。

  •  全10巻となる宇宙SFシリーズの9巻目の前編。
     偽りの植民地を脱出し、小惑星セレスの表面にまでたどり着いたカドムたちはついにシェパード号を発見し、ラゴスの遠い記憶が結びつく。そこで明らかになるのは、プラクティスたちが300年近く待機していた理由と、その動機だ。
     プラクティスたちの執念がセレスに施した驚愕の事実が明かされ、さらに人類同士の戦いを越えた恒星を手玉にとるような戦争シーンが目前に迫ったところで前編終了。

     シリーズも残りわずかなのに、新たな展開を匂わすことで終盤も目を離せない。1巻目を読んでいた頃は、このような展開になるとはおもわなかった。つくづくリアルタイムで読めて幸せ。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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