オービタル・クラウド 下 (ハヤカワ文庫 JA フ 4-3)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 455
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312299

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったーーー!
    あまりに楽しいので、途中からハリウッド映画化かアニメ化を思い描いてしまった。できればアニメかな。
    しかし関口さん、やはり…。いくらなんでも有能すぎだもんな。
    蝶羽おじさんは、まあそうですよね…というところなんですが、ジャムシェド博士は……ううん、仕方ないのかもしれないけど、ほろ苦いぜ。
    むう、これまで藤井さんの作品は主に短編SFばかり読んでたけども、こんなに大盛り上がりなエンターテイメントとは…予想外だった。他の作品も読みたい気持ちでいっぱいだ。

  • 面白かった!
    特に下巻は一気に読んだ。

    登場した主な国(日本、アメリカ、北朝鮮、イラン)はなんというか、ものすごくステレオタイプのような気はしたけど、だからこそ、一方の宇宙に関する技術的なことが複雑なだけに、単純化されてわかりやすくて良かったのかも。

    あと、シアトルが舞台ってのが良かった。
    海外でも行ったことのある場所だと、余計に入り込めてよかった。

  • 宇宙空間の危機をホテルの一室で解決する。ダイナミックな話です。
    テクノロジーやストーリー上の伏線など沢山のアイデアをだした作者に嫉妬心すら覚えます。

    日本人の作家が米国人を書くとどうしても「なだぎ武」感がにじんでしまうようで面白い。

    一つだけ突っ込みを。絡まないのかな。

  • 意外な人があっけなく退場したり、
    意外な背景を持つ人だったり、
    意外な変貌を遂げる人だったり。
    何十年も先には、技術的に時代遅れになるかもしれない、
    世界の情勢も変わっているだろう。しかし大国と
    そうではない国、そうではなくなっていく国、
    そこに生まれてしまった人、本当に輝ける場を
    探す人、世界・宇宙の複数の舞台で、
    それぞれに自分の持つ能力を存分に発揮しながら、
    チームとして事態を解決していく爽快感。
    SF、サスペンス、スパイアクション、
    映画が似合うエンターテインメント!

    みなが真剣ななかでも、わかりやすく前向きで明るく
    ふるまうスマーク親子のやり取りや、オジーが
    よいスパイス。一代で巨万の富を得て、
    さらに夢を追い続けられる資本ドリームには
    ちょっと嫉妬するけど。

  • 読んでて思ったのは,これはただの近未来SF小説だけでなく,現代の問題点を取り上げてること.
    日本で自分の技術を認めてもらえず,且つ隅に追いやられ,日本を捨てて中国へ行った技術者白石.これは近年見られる韓国などからの日本技術者ヘッドハンティングを表しているのではないだろうか.
    とにかく読んでて,面白いだけでなく,少し考えさせられた.


    最後のジャムシェド博士の態度の変わり方だが,ここはもうちょっと心理描写が欲しかった.

  • 下巻はもう一気読みだった。これ映画化して欲しいなぁ。絶対面白いと思う。

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著者プロフィール

藤井大洋:1971年鹿児島県奄美大島生まれ。小説家、SF作家。国際基督教大学中退。第18代日本SF作家クラブ会長。同クラブの社団法人化を牽引、SF振興に役立つ事業の実現に燃える。処女作『Gene Mapper』をセルフパブリッシングし、注目を集める。その後、早川書房より代表作『Gene Mapper -full build-』『オービタル・クラウド』(日本SF大賞受賞)等を出版。

「2019年 『AIが書いた小説は面白い?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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