豹頭王の来訪 (グイン・サーガ)

著者 :
  • 早川書房
3.59
  • (6)
  • (15)
  • (18)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 118
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312398

作品紹介・あらすじ

新皇帝誕生に沸くケイロニアを北上するヴァレリウスたち。その前に現われたものとは?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ヨガの謎に迫る巻。結構ブランが2人のミロクの僧とのやりとりが面白い。
     またグインも出てきてバレリウスとの対面が。 
     後南の鷹である、スカールがミラルカの琥珀から貴重な情報を得る。
     しかしそれは夢の中の夢で忘れてしまいそう、ただ今後の展開のに読者を楽しませる要素として非常に上手い回想手段ではないかな。展開が早くなってきたので楽しみです。

  • 2016/08/07 購入。本編も、ヤガでの新ミロク教徒の動きに、グイン、ヴァレリウス、マリウス達の動静、さらには久しぶりのスカールの登場。何か凄く懐かしい感じがする。こういう話が読めて五代氏というかこのプロジェクトに感謝するしかない。

  • 重苦しい印象だったケイロニア編は、前巻でオクタヴィアが女帝になりました。で、一旦小休止。今回は、それ以外の話はどうなってたわけかい?という段です。いやはや、はい。面白うございました!おなかいっぱい。グイン・サーガはこうでなくては。

    まずはヤガ編。ゴーラのドライドン騎士団所属のブランが、ヨナ達一行を探しているお話。飄然としていてMP満杯の強い強いじじい二人(言い方)と共に探索を続けるところが描かれ、次のヤガは、確かに『スーパー魔道じじい大戦』になりそうです。会話の味も戦闘のおどろ激しさも、グイン・サーガらしくて楽しめました。早く怒涛の展開の戦闘を読ませて欲しいものですね。

    次に、時間軸は巻き戻り、前巻の直前、つまりササイドン選帝侯会議の直後にまで遡ります。ちょうどパロはゴーラのイシュトに襲撃され、またも壊滅した折、ケイロニアに逃げてきていたヴァレリウスやマリウスが、オクタヴィアの即位を知り、グインもパロ簒奪の陰にキタイの竜王の暗躍があったことや、カメロンの死を知る…つまりパロ・ケイロニア間の情報の齟齬がないように、ここで作品世界上調整がなされ、ナリスの影も今一度読者に思い起こさせられるわけです。

    ヴァレリウスとグインが情勢を語り合うあたりは、ぐっと来ますね。悪し様に言われるシルヴィア皇女ですが、グインにとってはやはり、愛した女性だったことがわかって、泣かされます。

    第三話めは、懐かしい!スカールとスーティのヤガへの旅が描かれ、ウーラやザザも顔を出します。五代さんの次巻では、おそらくスーティ親子の対面や、スカールを巻き込んだ『スーパー魔道じじい大戦』が見られそうだと、本編の中で動いている大きな話…。

    1ケイロニアの陰謀編
    2パロとイシュトのゴーラ対決の密かな伏線編
    3ヤガとミロク教、つまりキタイの暗躍編
    4グインやキタイのような、外宇宙から飛来したらしい亜人種たちのお話。つまり失われたグインの記憶に関するあれこれ。

    の空白が埋まって前に進み、読者もきっちり知識のおさらいが出来ました。ああすっきりした。

    次は宵野ゆめさんの執筆でケイロニア編のはず。

    私個人はスーティばっかりいい子なんじゃなくて、ドリアンも、シリウスも、グインのお子ふたりも、マリニアも、次の世代は一丸となって中原を治めていく、新国家の幕開けをグインが見届けて、彼が旅立つ…てのを見たいので、ため息が出そうなのです。はい。

    ともあれ、発売されたばかりの最新刊まであと数冊。

    これからケイロニア編に戻ります。

  • 最近のグインサーガの中ではグインサーガらしく単純に楽しめた。特にヤガ編。栗本氏であればこのようなセリフはグインは話さないだろうと思われる部分もあるが、他人が書いているのだからそこは割り切って読む。ブランとブロンがいてややこしいが、栗本氏の時からのネーミングなので仕方ないところ。

  • いやぁ〜、グイン様最高っすねぇ
    神なんだけど、人! みたいな
    いい塩梅のグイン様
    最近のドラマみたいな女関係持ってるけど
    なんか凄く良くわかるし、そうだよねぇ〜って
    人間臭さがまた共感を呼ぶんすよぉ〜

    しかしヴァレリウス…受難よノォ〜

  • この巻は五代ゆうの回です。
    ブラン(ヤガ)の話し、ヴァレリウス一行の話、スカールの話の3本立てです。
    ヤガの話しはちょっとチンタラしてる感じですが、ヴァレリウス一行の話とスカールの話しは面白いです。ネタバレですが、ヴァレリウスをグインが訪ねてきて、いろいろな話をするのです。本のタイトルが「豹頭王の来訪」なのでネタバレも何もないか、、、しかし深いです。面白いです。
    そしてスカールの話しでは、前回手に入れたミラルカの琥珀がグインに関する重要なことを語ります。ははぁ、なるほど、、、こっちも深いです。
    ヤガの話しは次回五代ゆうの回で「スーパー魔道ジジイ大戦」(^_^;) になるそうなので、それで一区切りでしょうか。スカールも現世に戻って来たし、こっちももうすぐ一区切りかな。次が楽しみです。

  • グインは何でも知っている。ただ一つ知らないのは、自分の記憶だけ。
    それが「グイン・サーガ」最大の謎にして、目的の一つです。

    139巻の舞台はヤガとケイロニア。どちらも嵐の前に静けさのような展開。

  • シリーズ139

    久々のヴァレちゃんとグインの再開

    そして、ブランの奮闘とじいさまコンビ


    さらにスカールとスーティの大冒険


    特に、ヴァレ&グインの会話の中の、
    愛に値ないもの、のくだり、いいよね

    本屋で買って、そこの駐車場で
    一気にラストまで読んじゃった


    ワクワクがとまらない〜〜(≧∀≦)

  • 揚げ足とりは嫌いだが、グインの登場と会話内容に違和感ありで、残念。

  • ヤガでブロンは囚われ、脱出中。ミロクの僧ソラウィンとヤモイシンに会う。
    パロ亡命中のヴァレリウスたち。アッシャは魔道士になると決めるのであった。ただし、家族を焼き殺された(その前に刺殺されたのだが)娘イリーンはアッシャへの復讐に燃えるのであった。で、グインに会う。パロ奪回のためにレムスを担ぎ出しては・・と進められる。
    スカールはスーティを連れて、追手キタイ兵をまき、フェラーラから脱出。
    つまりは盛りだくさんなのよ。

全17件中 1 - 10件を表示

五代ゆうの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×