- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150313005
作品紹介・あらすじ
鬱屈した大学生活を送る雅也は、連続殺人犯の大和から冤罪の証明を頼まれる。戸惑いつつ調査する雅也が辿りついた驚愕の真実とは
感想・レビュー・書評
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いつからか覚えていないくらい前から本棚に滞在し続けた御局様枠の本書。脳内再生は阿部サダヲで良し!と、ネットCMが大々的に許可して下さったので予告映像をオカズにしてから準備万端で挑んだ次第で御座候。
挫折から卑屈になり下向きな生活を送る筧井雅也の元に送られた一通の手紙。差出人は戦後最大の連続殺人者、榛村大和からであった。彼は、立件された九件の殺人の内、八件目までは認めるが最後の殺人は冤罪であると訴え、その証明を雅也に頼みたいと依頼してきたのであった。冤罪を晴らした所で彼の死刑判決は覆らないのに何故、一介の大学生でしかない自分に何故。樺村の美しい容姿に隠れた殺人鬼の顔。雅也との関係性。最後の被害者 根津かおると、謎の男 金山一輝の存在とはーー。
「榛村と関わった者は必ず彼に魅了されてしまう。誰もが彼に近付きたい、いや、彼になりたいと望んでしまうのだ。」
調査のため榛村と関わった雅也も徐々に彼に魅せられていく。そして雅也が辿り着いた真実は余りにも残酷であり、反面美しさすら感じてしまった。本書は、連続殺人者(シリアルキラー)の物語と同時に、彼に魅了された人々の物語だ。
本書は過去の実在したシリアルキラーの名前が大量に登場する。聞いた事のある名もあれば初めて知った殺人鬼もいた。軽く調べたただけでも目を背けたくなる凄惨な事件模様と描写が書き連ねてあったが、不思議な事に殺人鬼本人達はとても端正な顔立ちをしている。因みに私は人の顔を見た第一印象で「んま!!美しい!!」となったのがGACKT以外で無い(誇張×無駄情報)
殺人鬼の資料…と言うと大袈裟だが記事やそれに関する本を見る事は多い。そしてその中で常に感じている魅力が、彼等の異常なまでの美学と執着心についてだ。この自身が持ちえない性質に「何故」を含めて惹かれてしまうのだ。現に、その手の資料は「殺人」という残虐なテーマであっても、終始否定的な言葉が並ぶ事はまず無い。必ず、本人に魅了された人間が存在し、故に現在まで形に残り語られ続けているのだと思う。
少し脱線したが、この作品はまさにそれを、「恐る恐る恐怖に触れる」追体験をしている様な感覚だった。いつの間にか私も阿部サダ...榛村大和という殺人鬼に魅せられていた。魅力を感じるのは心だ。心をコントロールされたら抗えるのだろうか、そんな深淵の恐怖に慄いたし少し憧れてしまった。とても面白かったです。
ただ、小説としては微妙だ。「殺人鬼に魅了される謎について」丁寧に描写された文を夢中で追っていたが、真相解明からはトントン拍子だった。執着心よ、いずこである。
【映画史に残る驚愕のラストにトリハダ】...なんて言うてますけど、この拍子抜けラストが映画ではどう表現されるのか楽しみだ。きっと阿部サダヲがどうにかしてくれるのだろう。私は阿部サダヲが大好きだ。Dir en greyの京さんに似てるからで入った身だが、これは言わなきゃバレないはずだ。....このネタに握手してくれる人いるかなぁ。
( ゚∀ ゚)ハッ また脱線してしまった!! -
主人公の大学生の元に、シリアルキラーから手紙が届く。 9件の連続殺人のうち、最後の一件だけは冤罪であり、それを証明してほしいとの依頼に、真実を追求していく物語。
シリアルキラーの人をコントロールする、美しき狂気のさまが描かれていて、最後まで何を信じて良いのか、疑いながら読み進めてグッタリ。
最後の最後の最後まで、転々とひっくり返る展開にビックリ。
やはり大好きミステリー。 -
怖いわ!!!
ぃやぁ…ざわざわする怖さ
阿部サダヲさん好きで映画見たいけど我慢出来ず読んでしまった(゜ロ゜;ノ)ノ
映画と登場人物のイメージも少し違うが
映画はどのくらい原作に忠実なんだろうか…
読んでて確かに自分までシリアルキラーにのまれそうになる…
凄く地味なのに
自分が思ってた展開とは全く違いました…
かぁぁぁあ…怖っ…
昔【寄生獣】を読んでて 最終的に人間て怖いよねぇ…ってなった時と同じ感覚だった… -
シリアルキラー怖わ!
マインドコントロール怖わ!
急に捕まった連続殺人鬼から、手紙が…
いっぱい罪認めるけど、最後のは違う!
それ証明して!ってお願い。大学生で暇かもしれんけど、そんな願い請けるか?って思う。
途中、色々、殺人鬼の経歴なり、冤罪とか訴えてるのを調査する話で、少し飽きてきたんやけど、そういう事か…
全員ではないんやろうけど、シリアルキラーって、凄い魅力的なんやろな。
周りの人が皆んな魅了されてる。
何か皆んなが、殺人鬼の掌で転がされる感じ。
多分、私もコロコロされるわ(^^;;
周りにおらんからホッ!
でも、それが、実は罠やったりするかも?…
って考えては、やってられんので素直に生きていきます〜!
あくまで、この主人公である大学生筧井くん目線で、周り全てが取り込まれるように感じるけど、シリアルキラーはしたたか…
数打ちゃ当たる作戦とは…(_ _).。o○ -
演じる俳優さんは、誰がいいかなって考えてしまった。
拘置所、面会室のアクリル板を通してもなお、人心を操る死刑囚。
美男子にしてシリアルキラー。
死刑囚の闇に、主人公の大学生の心の闇が交差して、どうなってしまうのかと……。 -
“愛着障害”
乳幼児期に長期的に虐待やネグレクト(放置)などを受け、子供の頃に得るはずだった他者特に養育者に対する安全感・安心感を獲得することが出来なかった為に引き起こされる障害の総称。
狙った獲物は何年経とうと逃さないという執念深さ、理解し難い強いこだわりと執着心を持ち、知能が高く、人心掌握術に長けているサイコパスに引き寄せられ取り込まれていく様が恐ろしい。
シリアルキラーは得てして魅力的に映るのだろう。
身近にいないことを願うばかり。
読みやすい文章で一気読みだった。
他の作品も読んでみたいと思う。
著者プロフィール
櫛木理宇の作品






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「文章でこの間どうと」✕
「文章でこの興奮をどう」〇
脳内変換をお願い致します(笑)
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...
相棒とは長い付き合いになりそうだぞ宣言を一方的に申し上げておきます。
【阿部サダヲ dir 京 画像】で完全一致堪能しました。冷めやらぬ興奮、今宵眠れるかしら…。
一先ずベッドに潜ってOBSCURE 聴きます(><)
良き夜を♪
いやこちらこそ一方的に長い付き合いで頼むぞ宣言をさせていただきます。
寝る前のオブスキュアww絶対良い夢見れますなww相棒を良い夢を( •ω- )☆楽しいお話してくれてありがとう!!おやすみなさい♪