青光(ブルーライト) (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA シ 13-1)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 99
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150313968

作品紹介・あらすじ

連続殺人事件が東京の街を賑わせるなか、数奇な縁で探偵事務所所長を務める作家の草壁ユナに旧友から助けを求めるメールが届く。

感想・レビュー・書評

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  • 青い電飾が遺体のそばに撒かれるという以外に接点
    のない不可解な連続殺人事件が都内で発生。
    その頃、作家でブルーライト探偵社所長の草壁ユナに女友達の秋子から助けを求めるメールが届き、家族に確認してみると、ユナと旅行中だと言われるがユナに覚えはなかった。
    また、 探偵社で依頼を受けた身辺調査が連続殺人と奇妙な繋がりを見せ始め、いくつもの伏線が複雑に絡み合う長編ミステリー。

    かなり複雑です。
    主人公はユナですが、刑事側、犯人側の視点も挿入されてくるのと、登場人物ご多過ぎて最初はちょっと混乱しました。
    それでも柴田さんの文章には適度なリズムがあるので読みやすいので、わりとスムーズに読めました。
    シリーズ第一弾ということですが、ユナの背景がかなり複雑なので、全体的に軽快さよりも重たさが目立ちますね。
    花咲シリーズがライトなので、また違った魅力ですね。

  • 「あなたは何度も騙される!」っていうのは嘘じゃないと思うし、構想の練り方も緻密で面白かった。
    クリスマスの電飾を使う演出も好き。

    でもなんというか、読んでて疲れた。どんでん返しによる胃もたれ気味。

  • 連続殺人?と考えられる犯行が相次いだ。しかし、被害者同士の繋がりは不明だ。もしや、これは交換殺人では?

    ブルーライトの意味とは?

    あれ、あの人、逃げ切った?

  • なんだろう、あっちこっち飛ぶ話が本当につまらない。

  • 主人公の探偵事務所所長の友人が誘拐されたと同時期に連続殺人事件が起こる。タイトルの青い光(ブルーライト)の意味とは・・・なお話。

    意外と弱気な女性探偵事務所所長と優秀な探偵たちの視点。
    連続殺人事件を追う捜査員たちの視点。
    連続殺人事件それぞれの被害者と加害者の視点。
    後半には誘拐された友人の視点。
    これらすべてが細かく丁寧に表現されている。
    最後まで読むのに飽きさせない。
    全てが何かしらつながっているという技術。

    登場人物が多いことと細かいテクニックが隠れているのでしっかり読み込む必要あり。
    再読するとより楽しめそうな一冊。

  • 帯に惹かれて購入。

    柴田さんの作品は、凛々しい女性を描く作品が多い印象です。また、グイグイと話の展開に引き込まれて、ページをめくるのが止まらなかった記憶があります。

    今回の作品は、単行本「青光の街」を文庫本にしたものです。ミステリー小説としてだけでなく、群像劇としても楽しめました。この作品もグイグイ引き込まれ、面白かったです。
    主軸としては、ある連続殺人事件を捜査する警察の視点と探偵会社の所長の視点で物語は進行します。時折、様々な人の視点も加わります。最終的には、一つにつながるのですが、それまでの展開が予想がつかなく、二転三転するので、どんどん内容の魅力にはまっていきました。ただ、登場人物が多いのですが、最初に登場人物一覧表があるので、助かります。一気に読まないと、話がこんがらがるので、ご注意を。

    ミステリー小説、警察小説、群像劇など様々なジャンルが織り交ざっていて、一括りでは言い表せないように感じました。
    個人的に最後の方は、はっきりと終わらせたかったです。ぽわーんと匂わせるような文章やある人物が最後捕まったのかなどスッキリとしてほしかったです。最後の一文後の展開も気になります。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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