- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150314484
作品紹介・あらすじ
空魚主催の混沌のラブホ女子会、鳥子の大学訪問、裏世界の探検で出逢った謎の婦人―― 大人気の怪異探検サバイバル、第5巻!
感想・レビュー・書評
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第5巻。とても人間味があったというか、人の感情や愛情が描かれていることが多く、なんだかほっとした。とは言え、不可解な裏世界については今までにない事象や出来事が出てきて、恐怖だけではない干渉が物語を膨らませる。空魚が大好きな鳥子の気持ちとその気持ちの受け入れ方に戸惑う空魚。そのお互いの気持ちや感情を、鏡を通して認識する中間領域を描いた「斜め鏡に過去を視る」はとても良かった。第4巻で依存か?と感じた気持ちは薄れた。
「ポンティアナック・ホテル」
前回の裏世界探索の時に約束をしたラブホ女子会をすることになる。2人で行いたい鳥子に気後れする空魚は、小桜、茜里、夏妃を誘い5人で行うのだが、途中からの記憶がない。
「斜め鏡に過去を視る」
ラブホ女子会後に鳥子と連絡が取れない空魚は、鳥子の大学に行ってみる。鳥子は意図せず左手で空魚に触れてしまい、空魚だけが中間領域に入ってしまう。空魚の側だけからガラスに映る鳥子を認識でき、鏡からの脱出を試みる。
「マヨイガにふたりきり」
AP-1に乗り裏世界を探索する空魚と鳥子は、今までに来たことがない尾根道を進む。その先に見慣れない建物があり、そこは立派な庭園のある屋敷だった。
「八尺様リバイバル」
以前に裏世界で出会った肋戸の妻と名乗る者から夫の捜索依頼をされる。肋戸は行方不明になった妻を探すうちに裏世界に来たと言っていたが、果たしてこの妻の言うことは本当なのか?
「マヨイガ~」のタイトルにあるふたりきりは空魚と鳥子ではないふたりだった。今までとは趣が違う裏世界のことが描かれていたり、潤巳るなの回復が少し伝えられたりと、まだまだこの先が気になることが出てきている。次はシリーズ初の長編のようなのでちょっと楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あっという間に読み終わった。
また盛り上がってきたぞ〜! -
SF。ファンタジー。連作短編集。シリーズ5作目。
シリーズを追うごとに、百合ラブコメ感が強くなってきているような…。
個人的には、SF要素、ホラー要素が弱く感じて、やや不満。
ファイル18「マヨイガにふたりきり」での、裏世界の環境に関する考察はかなり好き。たまには、真面目にSFしてくれても良いかも。 -
空魚と鳥子の関係が微妙に進展してて、ドキドキしながら読んだ。
6巻もすぐに発売なので、楽しみ! -
今回も面白かった。
相変わらずのフォークロア系ライトホラー百合。
ふたりの関係がじれったいくらいに少しずつ進んでいる、というか鳥子のほうはもう覚悟しているのだが紙魚のほうがもだもだしていて結果鳥子に怒られたりしている話。
紙魚は生い立ちもなんかありそうで自分の感情にも他人の感情にも疎いところがあって、そこがじれったいのだけれど紙魚の代わりに鳥子が怒ったり泣いたり色々してくれたお陰で紙魚もちょっと感情豊かになってきたなという印象。もうなくてはならない相棒だなあと思う。
「わけのわからないもの」が一番怖いものだと思うので、今回もいい感じだった。
登場人物も増えた(?)し、前の巻で引っ掻き回してくれた美少女も目覚めたことだし、次の巻で少しメインストーリー的な話が動くかなといった感じ。
今後も楽しみ。 -
百合化進行。
シリーズ化進む中でやむを得ないんだろう。
それにしても、相手型の視点から自分への気持ちを見るのは、反則級だとは思う。
語り部の女性の位置付けが、ギリギリバランス保ってる感じなのか。
テーマがずいぶん薄まって来た気がする。だから、シリーズものは苦手だ。少年ジャンプの人気漫画じゃあるまいし。あくたれジャイアンツかよ。
さ、次行くぞー。 -
今回も面白かった。どれが一番好きかな?今のところはポンティアナックホテルかな。