裏世界ピクニック 八尺様リバイバル (5) (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2020年12月17日発売)
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感想 : 24件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150314484
作品紹介・あらすじ
空魚主催の混沌のラブホ女子会、鳥子の大学訪問、裏世界の探検で出逢った謎の婦人―― 大人気の怪異探検サバイバル、第5巻!
みんなの感想まとめ
人間の感情や愛情が巧みに描かれた物語が展開され、読者にほっとした感覚をもたらします。第5巻では、空魚と鳥子の関係が進展し、互いの気持ちを理解し合う過程が特に印象的です。「斜め鏡に過去を視る」では、感情...
感想・レビュー・書評
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第5巻。とても人間味があったというか、人の感情や愛情が描かれていることが多く、なんだかほっとした。とは言え、不可解な裏世界については今までにない事象や出来事が出てきて、恐怖だけではない干渉が物語を膨らませる。空魚が大好きな鳥子の気持ちとその気持ちの受け入れ方に戸惑う空魚。そのお互いの気持ちや感情を、鏡を通して認識する中間領域を描いた「斜め鏡に過去を視る」はとても良かった。第4巻で依存か?と感じた気持ちは薄れた。
「ポンティアナック・ホテル」
前回の裏世界探索の時に約束をしたラブホ女子会をすることになる。2人で行いたい鳥子に気後れする空魚は、小桜、茜里、夏妃を誘い5人で行うのだが、途中からの記憶がない。
「斜め鏡に過去を視る」
ラブホ女子会後に鳥子と連絡が取れない空魚は、鳥子の大学に行ってみる。鳥子は意図せず左手で空魚に触れてしまい、空魚だけが中間領域に入ってしまう。空魚の側だけからガラスに映る鳥子を認識でき、鏡からの脱出を試みる。
「マヨイガにふたりきり」
AP-1に乗り裏世界を探索する空魚と鳥子は、今までに来たことがない尾根道を進む。その先に見慣れない建物があり、そこは立派な庭園のある屋敷だった。
「八尺様リバイバル」
以前に裏世界で出会った肋戸の妻と名乗る者から夫の捜索依頼をされる。肋戸は行方不明になった妻を探すうちに裏世界に来たと言っていたが、果たしてこの妻の言うことは本当なのか?
「マヨイガ~」のタイトルにあるふたりきりは空魚と鳥子ではないふたりだった。今までとは趣が違う裏世界のことが描かれていたり、潤巳るなの回復が少し伝えられたりと、まだまだこの先が気になることが出てきている。次はシリーズ初の長編のようなのでちょっと楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ5巻目。
前巻の流れのまま、ラブホ女子会へ。
こんな世界があるのかと、社会勉強になりました。
さて、今回は、裏世界で新たに出会った人たちが登場しますが、裏世界の謎が深まったような気がします。
復活したあの人の様子も気になります。
次巻への布石として、次巻の期待が高まりました。 -
あっという間に読み終わった。
また盛り上がってきたぞ〜! -
SF。ファンタジー。連作短編集。シリーズ5作目。
シリーズを追うごとに、百合ラブコメ感が強くなってきているような…。
個人的には、SF要素、ホラー要素が弱く感じて、やや不満。
ファイル18「マヨイガにふたりきり」での、裏世界の環境に関する考察はかなり好き。たまには、真面目にSFしてくれても良いかも。 -
空魚と鳥子の関係が微妙に進展してて、ドキドキしながら読んだ。
6巻もすぐに発売なので、楽しみ! -
今回も面白かった。
相変わらずのフォークロア系ライトホラー百合。
ふたりの関係がじれったいくらいに少しずつ進んでいる、というか鳥子のほうはもう覚悟しているのだが紙魚のほうがもだもだしていて結果鳥子に怒られたりしている話。
紙魚は生い立ちもなんかありそうで自分の感情にも他人の感情にも疎いところがあって、そこがじれったいのだけれど紙魚の代わりに鳥子が怒ったり泣いたり色々してくれたお陰で紙魚もちょっと感情豊かになってきたなという印象。もうなくてはならない相棒だなあと思う。
「わけのわからないもの」が一番怖いものだと思うので、今回もいい感じだった。
登場人物も増えた(?)し、前の巻で引っ掻き回してくれた美少女も目覚めたことだし、次の巻で少しメインストーリー的な話が動くかなといった感じ。
今後も楽しみ。 -
「ポンティアナック・ホテル」
忘れておくべきこと。
飲まないとやっていけない状態だったのだろうが、ここまで醜態を見てしまったら何も言えないな。
「斜め鏡に過去を視る」
狭間で知ったことは。
相手の想いなんて言葉にされないと気付かないとはいえ、ここまで大切にされてたのは予想外だろ。
「マヨイガにふたりきり」
立派な家に住んでた。
余程現世で退屈していたうえに、怖い目にあっていないからこそ暮らすという選択がでたのだろう。
「八尺様リバイバル」
助けなきゃと動いた。
違う目的でやってきたというのに、予想外過ぎるものを見つけてしまったからこそ混乱したのだろ。 -
空魚と鳥子の関係が深まっていく五巻。四巻で宣言されていたラブホ女子会が行われて裏世界とはまた違う非日常を味わえて楽しかった。実際に流行っているのだろうか。裏世界には空魚だけでなくこの世界に二人で居たいと望む人が居て。空魚が危険な裏世界に拘る理由は実家が居場所でなかったからだろうかと思うと切なくなる。ところで好きな人から見た自分はやはり可愛いものなのだろうか。ハニートーストのような巻だった。
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百合化進行。
シリーズ化進む中でやむを得ないんだろう。
それにしても、相手型の視点から自分への気持ちを見るのは、反則級だとは思う。
語り部の女性の位置付けが、ギリギリバランス保ってる感じなのか。
テーマがずいぶん薄まって来た気がする。だから、シリーズものは苦手だ。少年ジャンプの人気漫画じゃあるまいし。あくたれジャイアンツかよ。
さ、次行くぞー。 -
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今回も面白かった。どれが一番好きかな?今のところはポンティアナックホテルかな。
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んー、4巻あたりから百合方向に行っちゃってるのが気掛かり。空魚も戸惑ってるけど、私も戸惑ってます(笑)
冒険でドキドキさせて欲しいです!
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続きが気になるところで終わってしまった
マヨイガ知らなかったけど、いいなぁ 怖いような素敵なような不思議な話だった
遠野物語読みたいと思っていたけど読みやすい新訳とかあるのかな -
鳥子の空魚への愛情が止まらない一方で、裏世界も空魚にちょっかいをかけているようだ。ラブホ女子会で空魚をはじめ、鳥子や桜子など5人が獅子舞の前で裸踊りをしたなんて、裏世界が関係しているとはいえ、おもしろすぎるだろ。「マヨイガ」の話は恐怖とほっこり感とともに、「よくよく考えたら怖いやつやん! 」 と後でじわじわと恐怖がやってくる。
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一気読み。リバイバルしてくるだけあって、出てくる怪奇の中で八尺様がいちばん怖い。気持ちよくして乗っ取るってタチ悪いわー
マヨイガの話、好き。このシリーズは女性がカッコいいのがいいなって思う。
知らない間に6巻が出てたらしいから明日買ってこようっと。 -
怖い話というよりは二人の関係性に絡んだ成分が多め。
アニメ化のタイミングで過去の回想的なものだったり、表題の「八尺様リバイバル」のような初期のエピソードの続きがあったりで良かった。
四ツ谷の駅チカ大学、いったい何智大学なんだ… -
2020年12月ハヤカワJA文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。ファイル16ポンティアナック・ホテル、ファイル17斜め鏡に過去を視る、ファイル18マヨイガにふたりきり、ファイル19八尺様リバイバル、の4つの連作短編。全て面白く楽しい。ポンティアナック・ホテルで意味なく踊り始めてしまうというのは、怖い。皆でなかったことにするというくだりが楽しい。人を送り込む裏世界の意思的な話の八尺様リバイバルも怖い。楽しみな展開です。
著者プロフィール
宮澤伊織の作品
