トランスヒューマンガンマ線バースト童話集 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.50
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本棚登録 : 151
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150314552

作品紹介・あらすじ

はるか未来、ある所にシンデレラという人類の進化形=トランスヒューマンがおりました……新鋭による童話改変SF短篇集、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  •  単行本が出た時から気になっていた。 #日本SF読者クラブ キーワードは「トランスヒューマン」と「ガンマー線バースト」。これだけでもうSFだ。そしてシンデレラや竹取物語といった童話や昔話と融合させている。面白おかしてたまらない短編集。

  • 2016年5〜8月カクヨムに掲載された6つの連作短編が、第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞し、2018年11月早川書房からデビュー作として刊行。2020年11月ハヤカワJA文庫化。タイトルのインパクトに惹かれて読みました。トランスヒューマン系生物達のガンマ線バースト前後の出来事を童話仕立てで語った、地球灰かぶり姫、竹取戦記 、スノーホワイト/ホワイトアウト、 〈サルベージャ〉VS甲殻機動隊、モンティ・ホールころりん、アリとキリギリス、の6編です。コンテストでは、評価が割れたそうですが、文句なしの傑作で、大賞あげても良かったと思います。SFガジェットと語り口の融和が奇蹟のように見事で、緻密な世界構築が楽しく、興味深いです。全編、面白く読みました。「アリとキリギリス」での物語世界の総括が嬉しいです。

  • 面白かった。題材は童話なんだけど、よくぞここまトランヒューマンな世界観に当てはめていると思う。あらすじを読んでクスっと笑える人は、間違いなく楽しめると思う。

  • 2021-01-22
    大野さんの激賞もなるほどと思える、思いっきりトンがっていながらもどこか優しい連作短編集。
    個人的には「モンティホールころりん」が好きかな? ラブストーリーに舵を切った作品でもあるし。

  • なんだこれは…!
    大森望氏の(好意的な)コメントがついていたので期待したのですが、思ってたんとかなり違う。
    解説に(本書は)「ある種オタク的な知識の共有を前提としている」とある通り、すごい狭いとこの内輪うけ狙ってる感がすごい。ハードSFと言いながらフワっとしてて、概念やロジックの難しいところは古典SFに丸投げで、読者には物理学の知識じゃなく読書教養を期待してるなんて、SFじゃなくて、SFジャンルの二次創作なんだと思う。
    20年後くらいにこの作品が日本SFのシンギュラリティみたいに言われてるんちゃいますかね。

  • 最高に面白かった。

    よく知る童話をSFにしてるって単純なものじゃなくて

    世界観の作り方がすごく好き。

  • テーマに共通性のあるバラバラの短篇集かと思いきや、読んでるうちにだんだん世界観の繋がりが見えてくる。
    すべての出来事のざっくりとした時系列が分かってから振り返るのもまた楽しい。
    元の童話をきちんと分かってるなぁって伝わってくる童話パロ、良いですね。

    『スノウホワイト/ホワイトアウト』の静かで物悲しい終わり方が好き。

  • 初めて読む作家。この作品で第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞。
    結構、読むのに苦労しました。頭の中で一度変換してから読み進めるパターンの連続。専門用語とかテクニカルタームを知っているのといないのでは読解力に差が出てしまうだろうと危惧、余計なお世話だが。
    童話の話の流れから離されてはまた本筋に引き寄せられる、の繰り返し。そのパターンさえ早めに気づけば意外と早く読み進めることができる。

  • 前半3編は面白かった。
    オリジナルに沿っているといえば言えるし。
    最後の落ちは普通。
    そうでなければ成り立たないからこれはしょうがない。

  • ちょっと専門的な部分はよくわからなかったけど
    そこは雰囲気でも読めた
    童話をモチーフにしつつも全く違うストーリーがSFと融合して展開されていて面白かった

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