アンドロメダ病原体〔新装版〕(ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫 NV ク 10-30)

  • 早川書房
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本棚登録 : 289
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150412548

作品紹介・あらすじ

事件はアリゾナ州の小さな町、人口48人のピードモントで起きた。町の住人が一夜で全滅したのだ。軍の人工衛星が町の郊外に墜落した直後のことだった。事態を重視した司令官は直ちにワイルドファイア警報の発令を要請する。宇宙からの病原体の侵入…人類絶滅の危機にもつながりかねない事件に、招集された四人の科学者たちの苦闘が始まる。戦慄の五日間を描き、著者を一躍ベストセラー作家の座に押し上げた記念碑的名作。

感想・レビュー・書評

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  • #日本SF読者クラブ 「未知の病原体」もの。昔、TVで映画版を見た記憶がある。50年以上前に書かれたマイケル・クライトンの出世作でもある。描写に時代的な古さを感じさせるところがあるが、物語としては良くできている。小松左京の「復活の日」をヒントにしてるともいわれるが、架空の報告書の体裁で書かれているのが巧いところ。

  • ドキュメンタリー調というだけあって、人物の掘り下げは浅く出来事を刻々と描写していく。
    それでも名作の期待を裏切らず、飽きずにどんどん読ませるスリリングな展開がすごい。

    話の終盤へ読み進めて行く途中、この残りページ数でまとまるん???と心配になりましたが、きちんと終わりました。
    思ったよりあっさりとした結論でしたが、それはそれでドキュメンタリーテイストを貫いているのかも。

  • ノンフィクション風で実話じゃないのかと思うくらい出来がいい。読むだけで自分まで頭良くなった錯覚を起こす。
    盛り上げがうまいだけにオチが少し雑というかえっそれだけ?と思わないでもない。読みながら先を想像する際に少し期待しすぎるのかもしれない。
    まあそのあっさりしたオチがまた実話っぽく感じさせる、みたいなところもあるかも。
    最近流行りの盛り盛りリブートで映像化してほしい。

  • 地球の上空に漂う未知の病原体を探査し回収する「スクープ計画」。ある田舎町に落下した回収カプセルが撒き散らした未知の病原体は、たちまち村人を死に至らしめてしまう。この事態を見越して秘密裏に造られたワイルドファイア研究所(地下研究所)の科学者達は、何重もの検疫隔離手段が講じられた研究室の中で、未知の病原体の解明に取り組む。科学者達は、科学的手法で緻密かつロジカルに病原体の本性に迫っていく。淡々とドキュメンタリータッチで描かれているためか、リアリティの高いSF作品だった。古さも全く感じなかった(1969年の作品とは驚き)。とにかく面白かった!

    新型コロナウイルスが中国の研究機関由来のモノではないかと報道されたりしているが、本書は、ウイルスや細菌を扱う科学者に求められる高い倫理観や、如何に備えを厳重にしてもリスクを回避することの難しさを訴えかけてくる。

  • 科学的描写の細かなことに驚きながら読んだ。その点では比類なき名作と呼んで然るべきだろう。

    ただ、あとがきにある通り登場人物も科学的描写を裏付けるいちパーツでしかなく、ゆえに人間味が感じられない味気ない描写が多い。私は、正体不明のウイルスに不気味な怪人のような人間性を感じながら読んでいたのだが、それもオチであっさりと消失してしまう。
    そこだけ拍子抜けだった…

  • 物語は主要舞台であるネバダ州の政府科学研究施設での5日間。地球外生物の実態は何?という謎を追って一気読み。50年近く前に発表されたとは思えない、古さは全く感じなかった。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99788283

  • あまりに面白くて、朝まで徹夜で読んでしまった。
    途中で、子供時代にテレビで映画を観たのを思い出した。

  • 宇宙からの病原体により、アメリカの田舎町の住人(人口48人)が一夜で全滅した。宇宙生命体とのファーストコンタクト。ET(地球外生命: extraterrestrial life)ではあるが、ETI(地球外知的生: extraterrestrial Intelligence)ではない点は、H.G. ウェルズの「宇宙戦争」と異なる。この人類絶滅の危機に際し、招集された4人の科学者達が、5日間で解決する。

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