スパイたちの遺産 (ハヤカワ文庫NV)

  • 早川書房
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本棚登録 : 95
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150414603

作品紹介・あらすじ

引退した元スパイのギラムは、冷戦期のある作戦の因縁で、英国情報部に呼び出される。半世紀を経て放たれた『寒い国』の続篇!

感想・レビュー・書評

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  • スパイ小説の大御所ジョン・ル・カレの名作『寒い国から帰ってきた』と『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の続篇。
    といってもこれだけで十分楽しめる作品。ただし読んでなかったら結局は読みたくなるはず。

    英国情報部員スマイリーのシリーズで、今回の主役は上記2作品のサブキャラとも言えるP・ギラム。引退していた彼の元に情報部からの過去の事件に対しての呼出し。
    担当した過去の案件で元情報部員の遺児達から、情報部が訴訟され、その案件に深く関わっていたのがギラムである。
    スマイリーの有能な助手的立場だった彼は、否応なく過去に自ら書いたり担当した事件の報告書を読まされることで、前作のモヤモヤしていた事件の不明点を彼の視点から回顧する。
    自分の感情を押し黙々と任務を遂行するスパイ。といっても結局は生身の人間。
    東西冷戦中の緊迫感と重厚感たっぷりの作品。

  • 別の視点から描かれた『寒い国から帰ってきたスパイ』
    『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』にも繋がっていて時間があれば復習したい
    『悪』との対決が終わった世界での回想だが、ウクライナ戦争の今では戦いが終わらなかった現実が悲しい

  • ースパイとしての活動等は人生の犠牲となった、それがなんだったのか、冷戦が残したものは・・・・
    「この小説は登場人物が多く、どんな関係かを想像するには関連の前の小説を読む必要があり、理解に苦しんでしまう」

  • 「寒い国から来たスパイ」読んだんだよ、昔。他のも。重厚で読み応えあったなぁ。
    これは、その事件で死んだ人の子供が訴えを起こした事件。スマイリーの弟子(名前忘れた)が当時を振り返る。

  • ジョン・ル・カレの”スパイたちの遺産”読了。去年の末に惜しくも他界した巨匠の最期から二番目の作品の主人公は、なんと、ジョージ・スマイリーの部下のピーター・ギラム!名作「寒い国から帰ってきたスパイ」「スマイリー3部作」の後日譚を、感動的作品に仕上げる手腕に脱帽!すばらしい!

  • 重厚なスパイ小説。

    過去の作戦の背景を描く形で物語が進んでいくんですが、その過去の作戦を描いた作品も読んだ方がよりこの作品を楽しめます。

    かく言う私は、過去の作品をうろ覚えで読んだので、なんとも感とも・・・

    って言うか、これはどう言う結末になってんだ?

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